Story13
ある者の意向より
誰かの犠牲の上で、生き延びてしまったら。
内に抱える罪悪に、何度も死を選ぼうとする。
それでも、記憶に残る犠牲者達は、その者が進もうとする永遠の眠りを、妨げようとする。
生かされたのなら、どんなに辛くとも生き続けなければならない。
それが苦しいのなら、それは生き残ったが故の罰だ。罰を受け続ける為に、生きていく。
生とは、命ある者が背負う咎だ。
生き続け、その身で燃え続ける罪の炎に焼かれながら、贖罪の為に生きてゆけ。
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