01


【Memories of a man――ある青年の思い出――】
It was the village children multiplied by the voice, the boy was always alone.
Bossy boys. Always proud and fight was fast, silly boy.
Was a bright girl. Her guileless smile, bright, strong live.
Was a timid boy. Was in tender hearted boy is too cowardly haters.
Mid forcibly made to fellow, it was a friend for the first time made.
I felt for the first time fun.
Freeing the mind and so do not worry about my mother,
my mother not to disturb so much remorse was to former times.
But--
It's boy and all destroyed by their own hand.
                     ―――――――――


 その日。ディックとリアトリスは、いつものようにオボロの喫茶店にいた。
 冬トウモロコシで作った、コーンスープに味を占めたオボロは、一昨日も冬トウモロコシを、
 大量に買い占めていた。来るたびに出される白いスープを見て、リアトリスが呟く。

「いや、美味ぇよ。美味ぇけどさあ、流石に半月飲み続けると、飽きてきた」
「じゃあ、シチューにする?」
「おいらシチュー嫌い……」
「美味しいのに。あ、ティナちゃん宜しく」

 オボロが作り終えた、出来立てのコーヒーを、ティナが二人連れの客のもとへ運ぶ。

「あったかーい」

 と、幸せそうに微笑む女性と、それを見て幸せそうな男性。恋人のようだ。
 少し羨ましそうに見つめて、すぐに前を向いたリアトリスに、オボロがにやにやしながら言う。

「んん? リア坊。羨ましいのかい」
「そりゃあさ、おいらだってお年頃だしさ。可愛い彼女とか欲しいさ。欲しいよ」

 言いながら恥ずかしくなってきたのか、リアトリスは飽きたと言ったスープを、口に運んでいく。
 そして一気に飲み干した後で、

「まあ、作らないけどな」

 そう言った。ニヤニヤしていたオボロは一転し、眉を下げる。

「リア坊、なんでそんな寂しいことを言うんだ」
「だって、おいら魔物ハンターだぜ。……まあ、逸れ者だけどさ。魔物と戦う以上は、
命を失くす覚悟はあるし、いつ死ぬかも分からない身で、幸せにゃあ出来ねえよ」
「リア坊。おまえさん、時々冷めたこと言うんだねえ」
「おいらだって、色々あるんだよ。ってなわけで、おいらこれから、おっちゃんの手伝いに戻るからさ」

 リアトリスが尻ポケットから、薄茶色の皮袋を取り出した。そこから、コインを二枚取り出して、
 カウンターに並べた。コーンスープとハムサンド代だ。それを受け取ったオボロに手を振って、
 客の帰ったテーブルを拭いていたティナに、リアトリスは笑いかける。

「じゃあ、また来るから」

 扉が閉まると、取り付けた小さな鈴が音を鳴らした。
 店内にいた二、三客が帰り、店内に静寂が訪れる。ディックがコーヒーを飲み終えた頃、
 オボロがカウンターに一枚の封筒を置いた。

「ディック。久しぶりに、受けてみないかい」
「魔物退治ですか。リアがいる時には、何故出さなかったんですか」
「少しばかり、厄介な魔物みたいでね。そりゃあ、魔物によって人は選ぶよ」

 オボロの言葉に、ディックは手を伸ばして封筒を取った。中の書類を引き抜く。
 オレアンという町から来た、依頼のようだ。そのオレアンには小さな教会があったが、
 魔物がそこに巣食い始め、参拝することも出来ずに困っているらしい。魔物ハンターに頼んだものの、
 彼らも敗れ去ってしまい、魔物の勢力はますます膨れ上がっているという。

「ほら。ディックなら、大丈夫だろう?」
「何を根拠にそう言っているんですか」

 そう言いながら、ディックは依頼書を受け取った。

「分かりました。では、明日向かいます」
「そうしてもらえると、助かるよ」

 そこにティナがやってくる。

「ディック、あした、おでかけ、ですの?」
「うん。オレアンに少しね」

 立ち上がるディックに、ティナが微笑んだ。両手を上げる。

「ティナも、いく、ですの!」
「ダメだよ、ティナちゃん」

 オボロがカウンターから乗り出して、ティナにそう言った。



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