prologue
それは、任務中のことだった。
その日ボンゴレ特殊暗殺部隊ヴァリアーの一員としてとあるファミリーを襲撃し終えた私は帰路に着こうとしていた。
決して油断があったとは思えない。
うっかり発動させてしまったトラップは私にとって命を落とすほど秀逸なものではなかった。
だから、何が起こったか、正確には理解出来なかった。
起動してしまったトラップは地雷とそれに誘導されて次々と着火する爆弾だった。
それ以上のものではなかったと思う。
私はそれを避けようとして、しかし、何かに阻まれた。
黒い黒い真っ暗闇の渦。
それに呑み込まれた、のだと思った。
[×] [×]
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