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あ、と声を漏らしたのは誰だったか彼らは登場した内の二人が誰なのかに気がついた。

まず、刀を持っているのが山本武だ。

何故刀なんて物騒な銃刀法違反なものを持っているのかという疑問は緊迫しているかのような状況に考えている余裕はない。

そして銀髪で怒気を含ませた口調で話したのが獄寺隼人だ。

だが言葉で言うだけで手を出そうとしていない分には成長していると見える。

そして、最後の一人は誰だろうかと彼らは不思議に思った。

重力に逆らう金色に近い茶色の髪に、山本や獄寺と同じスーツを着ていて、男性らしいだが繊細なテノール声を聞かなければ女と見間違いそうな、美人と形容したくなる男性。

そして彼らは思い出す。

山本や獄寺と仲良かった、そしてまだここに来ていないクラスメートを。

よく見ればその男性に彼の面影があることに思い至り、彼らは驚愕した。

だが声はでない。

驚き過ぎたということに加えて、この状況下でその驚きを口にするなどというような空気を読まない発言が出来るほどの精神力がないためだった。

三人目は沢田綱吉だ。

何故雲雀がここにいるのだろうかと疑問を持っていた彼らだが、今度は沢田達に用があるのだろうかと疑問を持った。

そしてそれは凄く正しいことのように思えた。

中学時代、風紀委員会意外で雲雀と話すことが多かったのが──例えそれが戦闘だとしても、沢田や獄寺に山本、それから一つ先輩の笹川了平だったのだから。




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