メーデーメーデー。こちら終着駅、ここから明日は見えません。

すきとおった色をした残響が転がっていくのを見守る人へ。

私の底に有るものが、音楽であればいいと、ただひとえにこいねがう。

美しく張られた予防線を手折るように、澄んだ瞳を閉ざしていこう。

かみさま、かみさま、いるのならばどうか。私は強くないのです。

澱のような闇の中で、檻のように暗い場所で、ひとり沈むように、溺れて。

それは美しかった。恐ろしいことに。或いは、おぞましいことに。

体ひとつだけ携えて生きていけたなら、それはおそらくどんなにか、しなやかでさみしい生き方だろう。


(少し長めのお題/そのままでも切り取ってもお使い頂けます)
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