気まぐれに始まる「今日の葉蔭」(白鳥)
2012/04/01 22:54
やっほー、俺だよ。 あ、オレオレ詐欺じゃなくて。葉蔭の黄色い歓声担当その2、白鳥要でーす。 飛鳥は男のファンも多いから歓声がそんなに黄色くないのは周知の事実ってことで。
今日から新学年だねー。 いよいよ俺たちも三年生、ってことで、緊張するなぁ、うん。 昨年度の選手権、つまりこないだ出場したのは決勝まで行ったから先輩たちの引退もギリギリまで伸びたけど、とうとう、本当に、俺たちが一番上。 去年の先輩たちみたいに、俺たちはちゃんと先輩の顔をしていけるかな?
ま、それはともかく。 これは俺個人の観察記録。 親友たる真屋と飛鳥、それに恐らく来年この部を引っ張っていくであろう鬼丸と大月の観察日記。 はいそこ、ストーカーって呼ばないのー。 一年間録ったノートが、来年の鬼丸や、鬼丸を支える大月の助けになればいいと思ってね。 ……一年、続くと良いんだけどねぇ。 そうそう、出来れば一年生たちの様子や、接し方も記録しておこうかな。
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というわけで、4/1の飛鳥・真屋・鬼丸・大月。
飛鳥は、新入寮の子たちの面倒を見てたね。 「飛鳥先輩はどこ出身なんですか?」に「横浜」って応えてキョトンとされるフラグはうまく回避したみたい。 まぁ事情が事情だからねぇ。 何でも長野から3年連続得点王を連れて来たらしいね、監督。 「生意気そうだが、骨のありそうな奴だ」って飛鳥が言うんだから、楽しみにしとこ。
真屋は……今日はなんだかフリーダムだった。悪い意味じゃなくて。 特に自分の役割を決めてる感じじゃなくて、必要に応じて神出鬼没してたな。 主に飛鳥が寮の方担当して動けない間に表で動いてた。 副キャプテンとしての自覚で動いてたのか、アイツ特有の感性かは分かんない。
鬼丸は……高等部で「先輩」になる初めての日だからな、緊張はしてたっぽい。 でも慕われるのには慣れてるんだろうと思うよ。 コイツがこのまま頼れる優しい先輩になりますように。
大月は、勿論鬼丸と一緒で「先輩一年生」なんだけど、視野の広さは持ち前かね。 既にあれこれ覚えてて自分の中に落としこんでるようなところはあって。 理解してるけど、真屋や俺に確認してOKを貰う、っていうプロセスを経て安心して行動する感じなのかな。 ま、そのために俺たち「三年生」が居るんだけどね。
……俺? 俺はいつも通りだよ。 様子を見て回って、誰かと話して、その結果を飛鳥と話して、共有する。 葉蔭における自分を役割をそこに据えてるからね。 飛鳥にも真屋にも出来ないことを俺がやればいい、って監督にも言われたし。 そうそう、このノートを付けることも、真屋と話し合って決めたんだよ?
さ、それじゃあ明日も早いしそろそろ寝ようかな。おやすみ。
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