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羽の生えた未来に告ぐ
病院の裏の墓地でレオが出会った不思議な少女、ホワイト。活発で明るくて、ものをはきはきと言うしっかりとした少女だ。
その兄はブラック。眼鏡をかけており、時折抜けていてどこか頼りない印象を受ける少年だ。

なんてことのない日々の戯れの中で、兄妹というものは妹の方がしっかりしているものなのかなあ、と冗談交じりにホワイトに漏らしたことがある。自分はてっきり、彼女は「そうよ! お兄ちゃんより頼りになるんだから!」と得意げな顔をして胸を張ってみせると思っていた。なのに予想に反して、ホワイトは困ったように笑ってみせた。

そんな在りし夕暮れの記憶が蘇るのはどうしてだろう。
嫌な予感がするのだ。自分は大きな勘違いをしていたのではないか。あの墓地へ急ぐ。ホワイトの笑顔が過る。絶望がはじまる音がきこえた。


▼ 無理に行を詰めたり、加筆する必要はないかなと思ったので、この話はこのverだけアップ。
  2015/06/12(2015/07/25up,2015/08/01/move)

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