君のむくろに花束を

もう君と生きていくことはないのでしょう
二度と渡せなかった言葉があります
遥か昔に置き忘れてしまった
どうかお幸せに
密やかな逢瀬
一度だけのみつごと
将来後悔しない選択なんてできやしなかった
世間体に縛られた人形
いっそこの世界が僕らだけになればいいのに
一思いに殺してしまおう
そっと箱の中に閉じ込めて
それはお互いになかったことになる

君はまるで花のように美しい

うつし世では結ばれない
まさか幽霊でも出たのかと
生き写しの君だから

両手いっぱいの愛を捧ぐ


▼ 2014/10/27(2015/04/20up)

戻る
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -