senyu→戦士と勇者と魔王と旅人 | ナノ
15 苦い
※会話文only
※名前無表記が夢主












































in 宿屋

ロス「勇者さんの好きなもの(玉子焼き)をつくってみました」
アルバ「えっ」
ロス「なんですかその顔は」
アルバ「いや……」
「なんか毒でも入ってるんじゃないかって思って」
アルバ「ボクの心の中の言葉をそっくりそのまま言わないでくれる?!」
ロス「勇者さん……(悲しげな瞳)」
ルキ「ひとまず食べてみたらどうかな!」
アルバ「ま、まあ見た目は普通そうだし……。じゃあいただきます(ぱくり)」
アルバ「ぶふぉ?!!」
ロス「汚いですね」
アルバ「汚いですねじゃないから!! とんでもない味するから!! 戦士普段は料理上手いのに玉子焼きになに入れたの?!」
ロス「別に何も? 強いて言うなら勇者さんへの愛ですかね」
アルバ「嘘乙!!」
アルバ「うっうっ……。この苦さと辛さと酸っぱさが混ざったなんともいえない味……(泣)」
「(そっと耳打ち)……ねえロス、卵の消費期限見た?」
ロス「あ、そういえば見てません」
「見てきたほうがいいと思うよ〜」
ロス「(見てきた)(アンジュに耳打ち)……切れてましたばっちりと」
「やっぱりか……」
アルバ「聞こえてるけど?!!(涙)」
ルキ「アルバさんかわいそうに……(よしよし)」
アルバ「ありがとうルキちゃん……」
ロス「勇者さんロリに慰められてるなんて恥ずかしーぷーくすくすと言いたいところですが、今回はさすがに申し訳ないのでまたリベンジしておいしい玉子焼きをつくろうと思います」
アルバ「もう言っちゃってるけど?!」
「まあまあアルバ、食べ物の恨みはなんとやらっていうけどひとまず落ち着いて。あのロスが珍しく心の底から反省してるんだから」
アルバ「…………わかったよ」
ロス「ロシアンルーレット玉子焼きを焼いてきますね(ただしハズレるのは勇者さんのみ)!」
アルバ「かっこの中!! そんなのロシアンルーレットって言わないよ!! ううもうロスなんて知らないいいいいいい!!(宿屋を飛び出す)」
ルキ「あ……アルバさん行っちゃった」
ロス「どうせすぐ帰ってきますって」
「だめだよロス、ちゃんと自分から行ってアルバに謝らないと」
ロス「……。……仕方ないですね、今回だけです」


▼ ちなみに私は賞味期限切れた卵がどんな味かは、食べたことがないので知りません。そしてうちのロスさんはよくデレる気がします
  2013/04/03(2013/11/10up)
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