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10.19.Saturday

初めまして松雪さん。『夜明け前に逢いましょう』お読みいただきありがとうございます。松雪さんの熱意の籠った感想に私も感動してしまいました。思わず30回ほど読み返してしまったほどです。本当にありがとうございます。
高杉父の人物描写をとても気に入っていただけたようで、とても嬉しいです。実はこの長編を書くにあたって、高杉父をどのような人物として書くかはだいぶ悩みました。何せ原作では息子に対して「一族の面汚し」と言い放ち、一晩庭の木に宙づりにするような描写がばっちり描かれておりますので、家を守ることしか考えていない頭の悪い人間として書いた方が原作の雰囲気に寄り添えるのではないかと。しかし個人的に、原作銀魂で描かれる神威と星海坊主や次郎長と平子といったすれ違う父子の描写が大好きなので、それを高杉家でやりたいと思ってしまった次第です。続編でそれなりの決着は付けますので、どうぞ見守っていただけたら幸いです。
ヒロインの性格も気に入っていただけたようで、嬉しい限りです。高杉たちの幼少期にどの程度天人の文化が浸透していたのかが謎だったのですが、過去篇を見る限り銀時がたまに外来語を使ったりしているだけでまだだいぶ江戸時代らしさが残っているので、あのくらいの男女格差にしてみました。ヒロインはもちろん持ち前の芯の強さはあるのですが、そういった時代背景や家の事情でそれを自ら封じている状態での物語開始でした。悲惨なラストではありましたが、そこに至るまでの過程でその封印は間違いなく悪童によって解かれていますので、あとは傷を癒す方法さえ見つけられれば、自然と前を向けるような人物だと思って書いています。松雪さんの期待を裏切ることはないのではないかなと思います。
本作の申し訳程度の恋愛描写にも、顔が緩みっぱなしとのことで本当にありがとうございます。大人な恋愛もいずれは書いてみたいのですが、幼馴染設定ならではの小学生レベルの恋愛描写、正直書いててとても楽しかったです。次作でも調子に乗っていろいろ書いてみたいと思ってます。三味線も……はい、そのつもりのヒロインの習い事設定でしたので、期待してお待ちください^^
トリの桂くん、本当に愛おしく尊いキャラですよね。ギャグもシリアスも大マジでこなせる子なので、この長編でも困ったときの桂くん頼みになってました。普段ギャグシーンは不得意分野なのですが、原作の桂さんの奇行が頭の中にこびりついている所為か、例の役人とのバトルはビックリするほどすらすら書けました。面白く書けたかは自信がなかったのですが、お気に入りと言っていただけてすごく安心しています。
最後に。この長編を「寄せて返す大きな波に必死で抗い、それでも翻弄され、漂うようなどうしようもない遣る瀬なさ」と評していただきましたが、まさしくそんなイメージで書いていたので、このようにしっかりと明文化されて感想として送っていただけたことに感動が止まりません。松雪さんも触れていらっしゃいますが、私も、原作で描かれる銀時たちの姿がそうであるように、戦い抜いた彼らが誰一人として生き恥を晒したとは思っていません。そのことを彼ら自身が認められるようにもう一本書いてますので、もうしばらくお待ちいただけたら幸いです。
最後にもう一度、たくさんの熱が籠った感想をありがとうございました。とても励みになります。今後とも千両と高杉長編をよろしくお願いいたします。


00:25|2019


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