変わらないもの/後
クリスはトーマスをそっと自室のベッドに座らせ、自分も横に座りながら肩を撫でた。
「な…なぁ…本当に…」
期待と不安が入り混じった紅い瞳でトーマスがクリスを見上げる。
「嫌ならいい。なにもしない」
「ううん、…クリスなら優しくしてくれるだろ?…触ってくれよ…」
そう言うと、彼女はクリスの手を取り、胸元に導いた。クリスはゆっくりと円を描くように服の上から胸を揉む。
トーマスの胸は同年代の子よりも大きく、長身の成人男性であるクリスの手にも余るくらいある。
「寝る時は下着を着けていないのか?形を保つためには着けた方がいいのではないか」
「っ……るせぇ…今日はっ……たまたまだ…」
「ほう、そういうことか。先ほどの告白といい、今日は珍しく素直だな。ミハエルがいないからか?」
「へっ…俺はいつでもっ…ん…素直…だろ?」
視線が合うとお互い吸い寄せられるように再度唇を触れ合わせた。
「口を開けろ」
「んっ……は……」
トーマスが口を薄く開けると、クリスが舌を侵入させた。舌同士を擦り合わせて吸い、舌先で口内の敏感な部分を探る。
「は……ふっ…んん……ぁ」
そして、胸を揉む手を止め、服の上から突起をきゅっと摘まんだ。
「ぁんっ…」
「初めて聞く声だな」
「恥ずかしい…聞くんじゃねーよ…」
「私はもっと聞きたい」
そう言いながら、クリスはトーマスをベッドに横たわらせた。
そして「いいか?」と聞き、彼女が頷いたのを見て、ゆっくりと上衣を脱がせた。健康的に焼けた素肌と共に豊かな胸が現れた。
上から覆い被さるクリスの視線に、トーマスは思わず眼を逸らした。
「じろじろっ…見んな…」
「綺麗な身体だ」
「うるせーよ…あんたより焼けてんの、結構気にしてんだからよ…」
クリスはスッと首もとに顔を寄せ、優しく滑らせるように口付け、時に強く吸い付き、紅い痕を残す。
「数日は残るだろうな」
「ん……付けんのはいいけど見えないとこにしろよ」
くすぐったいような、ピリッとするような、そんな感覚がトーマスの息を上がらせていく。
「んん……気持ちい……ぁ」
首周り、鎖骨、二の腕、胸元と順に痕を付けていくうちに、強ばっていたトーマスの身体から徐々に力が抜けていく。
そして、右の胸を掴み、その色づいた中心に口付け吸った。
「あぁ……ぁっ…」
胸の下部を揉みながら、舌先で突起をくりくりと動かす。時折、強めに吸い上げた。もう片方の胸も同じように指で突起を転がし弄る。
「ぁん……は……んん……」
胸を弄られているうちに、胸の頂点から甘い痺れが走り、腰が浮いた。吐息と一緒に、思わず声が出てしまう。
「あん……うぅん……んっ…」
「ここだけでそんなに乱れていては、身体が持たないぞ」
「だって……ぁ…くりくりってすんの…気持ちよくて…ん…変な感じ…」
「左の方が弱いらしいな、覚えておこう」
そう言いながら、手は身体の側面を撫でつつ下へ降りていく。
下衣に手を入れ、ショーツのクロッチの部分を指でなぞると、そこは既にある程度濡れていることが確認できた。
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