零児さんをはじめ仲間の声援によってズァークが望み通り勝って誕生するなんて、誰が思ったんでしょう?
振り返った時の遊矢はもう遊矢じゃなくて、悪魔そのもので。ずっと頑張ってきたのが仇になったというか、仇になった以上に仲間の力によって悪魔になってしまったのがもう最高に裏切られた感じでしたね…
今までそういう布石はあったんだけど、まさか仲間の力を得て勝ったら遊矢まで死ぬとは思ってないじゃないですか…

個人的に悲しいのは、ズァークが復活したことによりユーリと遊矢(の自我)が死んでしまったということですね……遊矢を呼び戻そうとする仲間の声によってそうなった遊矢も悲しいし、結局孤独に生きて、最期に一つになりたいって願いを残して死んでいったユーリも悲しい。推しがカードになるのも悲しかったけど、それ以上に推しの人格がなくなってしまうのって本当にその人としての死だから、悲しさが半端じゃないですね……

ユーリの死に関しては、推しキャラだったこともありダメージがでかいです。こうなること、わかってたはずなのにね。
デニスのときは喪失感が大きかった。なんたって突然でしたから。ユーリはこうなる未来がわかってから覚悟してたけど、最期の諦めた感じとか、一説には「ユーリは早く死にたかったのではないか」って言われてたこととか、ユーリはなんで最期まで独りぼっちだったんだろうとか、色んなものがグワーっと渦巻いてのし掛かってくるんですよね…。何故彼を誰も救えなかったんだろう、誰も解ってあげられるひとがいなかったんだろう、って。すごく、すごく悲しいです。一人のまま、看とる人もいなかった。
まだデニスマックフィールドとして、二つの自分を守って死ねたデニスの方が幸せだったんじゃないかな…と思えるほど。
いやでもユーリも最期に一つになるっていう願いを叶えられたから、幸せだったのかな…幸せってなんだろうな…
思えば明日香さんとのデュエルでチラ見せした孤独は、ユーリの闇だったんですよね。それからの人々をカード化するっていう夢も、孤独から逃げ出したかったんじゃないかなって思えてしまって。柚子とか遊矢たちに「ユーリって呼んでよ」って自分の名前を強調してたのも、そこにユーリという存在がいることを認めてほしかったのかなあと思ってしまって。
最期に遊矢に吸収されるのを認めたのも、遊矢が自分だからなんですよね。彼は遊矢であり、ユーリでもある。自分がそうであるように。だからユーリは死んでも彼の中で生きられる。そんな願いがあったのかもしれない…。そんな解釈の一方でユーリはもう孤独であることを自覚したときからユーリであることに意味を成さなくなって自殺したかった、ていう解釈もどちらも考えられますね。どちらも好きですけど辛いです。

ともあれユーリ、お疲れ様でした。君のデュエリストとして楽しそうにデュエルするとこも、可愛らしい一面も悪ガキな憎いところも全部全部大好きでした。君がいたからアークファイブここまで追っかけて来れたんだよ。最期までユーリらしくてよかった。楽しませてくれてありがとうね。もっと活躍を見ていたかったけどね。ゆっくり休んでね。
また会えることを願って。



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