翼とのことににやにやしながら授業を受けて放課後になった途端私は天文科にダッシュ。そりゃ勿論自慢しに?今日はまだ月曜日だから翼とのデートは先遠いし月子で充電しなきゃ私のエネルギーが保たないっ。だって可愛い子なんて月子位しかいない。梓たちに会いにわざわざ1年の教室に行くのもなんだか微妙だし天文科の方が近いしね。月子ー!!と教室にはいれば哉太がうるさい!と叫んだ。お前もうるさいよ全く。スルーして月子に抱きつくけど。

「名前ちゃん!!丁度よかった。あのね、羊くんがフランスに帰っちゃうんだって…。」

『うん、知ってる。』

「なんでお前が俺たちより先に知ってんだよ!!はっ!!それもお前、神の力かっ。」

「哉太、神の力ってなに?彼女はこの前デパートであ『そうさ。私に神の力があるんだぜ!!』そうなの!?じゃあそれで未来を見たんだ凄い!日本の漫画みたいで面白いね。」

「なんで羊もそこで信じるんだ…。」

『信じない奴はデッスノートに名前かいちゃるぞ。あ、それ死神か。デパートで会って聞いたんだよ。で、なに落ち込んでんだよ。一生の別れじゃないんだからそんなにしんみりすんなよ。今時携帯とか連絡方法はいくらでもあるし会おうと思えば会えるでしょ。それより時間を無駄にしないで楽しみやがれ諸君!!』

「お、おう。確かにその通りだし決まったもんは仕方ないからな!格好いいけど名前、お前何様だよ。」

『何言ってんだよ私は神だぜ!!そして月子は女神ー。マドンナは私のもんだぜフー!!』

「名前ちゃんのものになる!!」

『はっはは、ひれ伏せ愚民ども。頭が高いぞー。』

「えぇ!!ちょっと名前!僕には時間がないんだから彼女を独占しないでよね。月子ものらないで!」

梨本くん達が神かっこいー!と言ってくれたからありがとう、ありがとうと手を振っといた。とりあえず立ち上がっていたのだか錫也に座れと諭されたので座る。うるさいし言葉が悪いと説教が始まりそうだったのでまぁまぁ、と宥めておく。で、どうしたんだ?と聞かれた事によってようやくここに来た理由を思い出した。そうだ自慢だった。天文科にくるなんて珍しいなと言われ確かにこの面子と会うのは合同授業か月子に用かお昼くらいだ。べべ、別に錫也のお弁当目当てじゃないからな!

『あー、あれだよ私天文科より神話科の方が仲いいしね。あぁ!犬飼バカ文とバトルすんの忘れてた。レベルアップさせて今度申し込もないと、って皆なにそんなショックな顔してるんですか。』

「名前が天文科より神話科がいいっていうから、かな。」

『錫也!!ごめんね、そんなに落ち込むとは思わなかった。でも聞いてよ。颯斗が私といちゃいちゃしたいて。ヤバいよ相思相愛だぜ!!あの綺麗な颯斗くんが。』

「え!!名前ちゃん颯斗くんと付き合ってるの!?」

「まじかよ、聞いてないぞ俺たち。なんで言わないんだよ!」

『えぇ!!付き合ってないし!!ってか言わなきゃいけないんですか!!あ、うん月子には言うよ。そう!!でねこの前梓とデートして、なんで哉太たちがイライラしてんの?あ、わかった嫉妬でしょ。』

「んな訳ねぇだろ名前とデートするとか木ノ瀬の心境が知れねえよ。あいつ趣味悪すぎだろ。」

『うわ、ひでぇ哉太。私これでもモテるんだからなー。でね、月子よ。今日翼からデートに誘わ「はぁ!?」うるさい哉太。お前に関係ないだろ。月子に話してんの。』

「そうだよ哉太。名前ちゃんについに彼氏かぁ。寂しいけど詳しく聞かせてね!!」

いや、彼氏ではないんだけど。まぁ月子の笑顔が可愛すぎたのでぬいぬいさー!!と言っといた。羊くんは君がモテるの?とか言った。お前ら失礼だな。そんなんだからイケメンでも彼女がいないんだよ。人は内面だよ。そりゃ外見ももちろん大事ですけど。そのアホ毛抜くぞこのやろー。しかし彼は私なんか眼中にないようでじゃあ月子デートしよう!となぜか月子をデートに誘っていた。人の話聞けよ。顔を赤くしておろおろする月子は可愛いからデートしたくなる気持ちもわかるけどね。

「なんだかズルいよな。名前俺とも今度デートしてくれないか?美味しいご飯作っていくよ。」

『了解!!わーいご飯だ、ご飯。どうする哉太きゅん。どうしてもというのなら名前ちゃんがデートしてやってもいいぜ。神は皆に優しいからね。』

「うぜぇえええ!!」

「それで名前は木ノ瀬くんと天羽くんどっちが好きなんだ?2人から誘われたんだろ。」

『どっちも好きだよ。それにデートって言ってるけど遊びにいってるだけだしなぁ。恋愛系じゃないと思うよ。羊くんみたいな甘い感じないしさ…。』

「月子とデートなんて嬉しいな。どこに行こうか!!君となら僕はどこに言ったって輝いて見えてその時間が最高に幸せだけどね。フランスにいっても僕は月子しか見てないから月子も僕だけを見てよ。」

あんなセリフ言われたら背中がわー、なるわ。わー、ってなんだよと哉太がつっこんできたからデートする?って覗き込めば顔を真っ赤にしてそらされた。冗談が通じない奴だ。何気にウブだしなこの人。冗談じゃないかもしれないんだし気をつけろよ、と頭をなでながら言う錫也だが考えてみたらあの2人のどっちかに襲われる展開になったら美味しいのは私だけだ。寧ろ私が襲うし襲われたとしても勝てるな。私喧嘩も神だからといえばため息つかれた。

『錫也はおかんすぎだよー。そんなに心配すんなって。私相手になに言ってるのさ。あ、犬飼だ!バトルしようぜ!』

「お、名前。今日は部活ないし、よしこい!!」

「あ、こら廊下は走るな、ってまったく。人の気もしらないで、あいつは。…目が離せないな。」

「錫也も大変だね。」

月子とのデートが決まって上機嫌な羊がニコニコと錫也に話しかけて錫也が羊からおにぎりを奪いとったのはまた別のお話。犬飼と一緒に歩いてると白鳥と小熊くんが向こうから歩いてきたので白鳥は無視して小熊くんを可愛がっていると白鳥が泣き始めた。それよりバトルの方が大事だ。木ノ瀬とのデートはそうだった?と聞いた犬飼に散々自慢してやったら付き合うのか?と聞かれた。だからそういうのじゃないのに皆なんでそういう事聞くんだろう。そんなに私の恋愛事情がききたいのだろうか。恋愛感情がないから仲がいいのだ。今がいい。






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