こんな男子の中で生きてたって女の子の気持ちは忘れません!って事で髪を巻いてマニキュアでネイルもばっちりしました。メイクと香水は彼氏があまり好きじゃないのでしません。私って彼氏思い!今日のデートはどこかなー。

「む、おはよう名前。」

『…龍。なんで袴なのかな?休日でも部活って何よ!?デートは!?私超気合い入れて私服なんだけど!乙女の頑張りなめんな!』

「い、いや、別になめてはいないが。もうすぐインターハイだし2人で練習もいいかと思ったんだが、」

『まぁ、龍の袴ってカッコいいもんね。あのなかで一番似合ってるよ。だって男らしいもん。見える鎖骨きゃー、って感じ?2人きりの練習もいいね。逆においしい展開?』

「そうだな。大会にでるからには勝つために努力するべきだ。2人いれば指摘し合えるしな。袴はやっぱり背筋が伸びる。」

話がかみ合ってない。天然なのか現実を見過ぎなのかよくわからないが龍って本当に恋愛に疎いからな…。ちくしょう、ネイルも髪型も気合い入れるのは貴方のため。龍だけのためなんだから、袴を引っ張り背伸びしてキスする。

『あのね、あんまりなめないでよね。』

「なっ、だからなめてないっていきなりなにする!」

『隙があり過ぎなんじゃないの?ほら、練習行くんでしょ?今度は私の妄想デートに付き合ってよね。』

「…妄想?」

『いいから歩くー。』

「?ああ。」

手を引っ張って歩く。私だって女の子だから妄想もするけど貴方とずっといたいから現実だってみてるの。だからたまには私の妄想する甘い事にも付き合ってくれないと反撃しちゃうから。



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