Temptation memory

俺の好みは家庭的な子。彼女は謙也さんをパしらせて何もできないらしい。俺の好きなぜんざい。彼女は甘いものが嫌いらしい。英語は嫌いで洋楽は聞かないしスポーツは汗臭いから嫌といい部活帰りの謙也さんに舌打ちをする。(それを俺に愚痴る謙也さん)機械が駄目でメルアドを交換しようとしたら、赤外線?紫外線じゃなくて?とかいう。

「んなもん交換してどうするんッスか。まじ意味分かんない感じですよね。(つまり相性最悪じゃん)」

「名前はまじ機械駄目やねん。テレビ壊れたら叩くし病院の機械壊しそうになるし。あれはやばかったからそれ以来触らせんようにしとるんや。」

「なにがあったんっすか?」

「…聞かんほうがええで。世の中には知らない方がよかったってこともあるんや。」

「なんか慣れてますね謙也さん。」

「まぁ、双子やしずっと一緒にいるんやから、」

「先輩うざいッス。」

「なんでやねん!」

メールが無理な代わりに交換日記しとんのやこちとら。交換日記って小学生か。せめて文通とかあるやろ!と普段ならあまり使わない方言を超使ってみる。ああ、なんでよりによって好きになったのが謙也さんの双子の姉なんっすか。自分にまじいらつく。

「いや、俺じゃなくって謙也さんが産まれてきたから悪いんッス。」

「俺の存在否定!?」

『あー、光みっけー。はい交換日記だよ。あ、謙也やんけ。帰り肉まんよろしくな。』

「今夏やんけ。肉まんなんかおいてへんやんけ。ってかいい加減俺をぱしんな!財前を使え財前を。」

『可愛い光をつかえんやろ。やって光はうちのために色々我慢してくれてんやで。メールうてへんからうち。』

「うてるけど返信がめんどしお前が遅いやけやろ。じゃあ、お前も譲歩しろや。」

そうか、と名前先輩は俺をみて何してほしい!と可愛い笑顔で聞いてきた。謙也さんに似てるのにこんなに可愛いって異常やといつも思う。何ってんなこというと色々よからぬ妄想をしますよ。俺やって思春期ッスから。じゃあナニ、と考えたけど言わない俺って偉いと思う。やって謙也さんの姉、つまり2人ともピュアやし。

「キ、いや(デート?いや寧ろここ告白どきなんだろうか。でもなんで謙也さんの前で、)…メール教えるんで交換日記は卒業しませんか?」

『が、頑張ります…。』

「(そんなに嫌なのか)で、謙也さんなににやにやしてるんッスか?うざさMAXやわ。」

「いや、仲がよろしい事で。2人で肉まんでも買いに行けや。俺は白石とどっか行くわ。」

「…謙也さんも気がきけたんッスね。まぁ、ええっすわ。名前先輩携帯もってきてください。」

わかった、と駆けていく先輩とそんな姉が微笑ましいのかよろしく頼むわ、と俺の肩を叩く謙也さん。うざいッスわ、と言う俺に顔にやけてるぞ、という謙也さんをけっといた。一歩前進、凄く小さいけど。でも嬉しい事に変わりはない。





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