ここまで1日ごとに1人ずつきてしまって。今日も朝からクローゼットからなにかでてくるんだろうなぁ、と反ば諦めていたがこなくてほっとした。それから数日はなにごともなく平和に過ごしていてペーターとも少し仲良くなれた(主人の威厳をみした)なので帰るために色々調べてはいるが手掛かりは一向にない。どうしたものか。
「名前。おはようございます。」
『おはよう。ペーター。』
とりあえず親も学校もない私はいつもよりゆっくり起きます。いつも先に起きているペーターは朝の支度をしてくれている。最初に比べたらなんたる成長!!こういう事あの2人もしてくれればいいのに。ボリスはやってくれるがいかせん猫なので気ままだしブラッドはやらさたら逆にめんどくさそうなので放置している。
「あの2人はまだ寝てるんですか?」
『まぁ、ブラッドもボリスも夜行性だしねぇ…。逆にブラッドが朝から元気だったら気持ち悪いわ。』
「ですね…。まぁ、静かでいいですが。やっぱりアリスに会いたいです。どうやったら帰れるんですかね。」
『(アリスの話をよくしてくれるけどバカップル?恋人がいればさっさと帰りたいよね。でもこんな奴と付き合う子っていったいどんな子なんだろ)』
「僕はもう一度クローゼットを調べてみます。」
『よろしく。さっさとあのクローゼットなのに服以外が出てくる意味分からないクローゼットの謎を解いてね。』
「そう簡単にいったらとっくに帰ってますよ。」
『大丈夫。真実はいつも一つ!!』
「はいはい。」
クローゼットを調べに行ったペーターと入れ替えにボリスがリビングにやってきた。おはよー、と言えば眠そうに返事をし私にすり寄ってくる。最初はびっくりしたけど猫だしなと流す事にした。飲み物をすすめたら猫舌だからいい、と言われた。納得。耳をフワフワと優しく触ってみる。目を細めてゴロゴロとないてきた。可愛いっ!!
『猫だねぇー…。邪魔じゃないの?尻尾とか。』
「いや、どっからどうみても猫でしょ。邪魔ではないかな…?昔からこうだしさ。」
『へー。』
「ねぇ、名前。俺外に行ってみたいんだけど『ふざけんな。』えー。なんでよ。服だってこの動きずらいのに着替えてんだからさ。」
『いや、服以前の問題かなー。君の頭とか見てみようか。見直してみようか。一緒にでかけたとしたら痛いでしょ私がね。コスプレでごまかせるかもしれないけど近所にみられたくない。それに動きずらいってGパンとTシャツで絶対最初にきていたパンクな感じの方がジャラジャラしてて動きずらいと私は思う。』
「あれが好きなの。耳は帽子とかさ、なんとかなるって。猫なんだからうろちょろしたいの。」
『まぁ、閉じこめてるのはあれだけどさ…。うーん。見つかったらヤバいし…。』
「うわぁ!!」
「今の声って宰相さん?」
『クローゼットからまた来たの…。』
「名前…。そんなに嫌な顔しないで!!ちょっとは隠して!!」
『えー。無理。』
「お嬢さん!」
おはようー、というがあれ。ブラッドがなんか慌ただしいぞ。なんかキモイな。私は冷静なブラッドがいいと思うよ。それよりも今度は何が来たのかなぁ。動物はもういらないからね。あ、女の子が来てくれないかな。アリスって子が来たらペーターがうざそうだからそれはそれで嫌だけど。とりあえず来るなら普通の方。常識人お願いします。
「あぁ。おはよう…じゃなくてな。今そういう雰囲気じゃないじゃん。帰ったぞ。」
『いや、文章的におかしい。いきなり帰ったとか帰ったァア!?』
「…え。宰相さんが?」
『よし!!てめーらさっさと帰ろうか。』
「「いや、そんなに追い出そうとしなくても(泣)」」
『いや、ごめん。とりあえずクローゼットに行こうか。どういうことだよそれ。』
「だね。でもかわったところ全然ないけどなぁ。普通にクローゼットだけど。」
「いや、よく分からないんだが驚いた声が聞こえたから起きたらクローゼットの奥に消えたんだ。」
「うーん。でも奥にはなにもないよ。」
『…とりあえず本当にクローゼット壊しません?』
「「駄目だから。」」
「とりあえず帰れることはわかったんだし『いつ?ねえ、いつなの。』…それはわからないけど。」
「まぁ、いつかはわからないがこれで安心だな。」
『でもさ。このクローゼットが2人がいた世界に繋がってるかはわからないよ。いや、そんなに落ち込まないで!!うん!!きっと繋がってる!!ポジティブにいこう!!』
「…またクローゼットかもね。どんだけクローゼット好きなんだよな。」
「知らない世界に紅茶がなかったら私は死ぬ…。絶対死ぬ…。」
いや、それだけで死ぬなよ。まぁ、これが道ってことはわかったし一歩前進だ。とりあえず帰れる法則をさがそうと思い色々ノートにめもることにした。時間は昼の10時、天気は晴れ。月の満ち欠けはまだ朝なのでわかりません。昨日満月だったとかあるのかな?他は特に変わった事はない。
「…なんの法則があるんだろ?」
『大丈夫。真実はいつも一つ!!って事でブラッドまかした。』
「なぜ私なんだ…。」
『私はボリスをどうやって外に出してあげるか悩むから。可哀想だからね。なに?ブラッドも出かけたいの?』
「いや。こんな知らない所嫌だ。」
『いや、あんたは知ってる場所でも嫌でしょ。動くの嫌でしょ。』
「そんな事ないさ。飲みに行ったりする事もあるさ。たまーにな。たまーに。それより親帰ってきたらどうするんだ?」
『それまでに帰りやがれ。でもペーターが帰ってもまた増える可能性もあるよね?』
「だね。でもつまんないから誰か来てくれないかなー。遊び相手が欲しいっていうかさ。」
『頼むからこれ以上増やさなで。』
なんか1人減りました。(いきなり。)只今合計…2人。