「指切りしよう」
慶応四年、動乱の世の中で、少女は決意した。
「クラちゃん!!」
「絶対ダメだ。アンタだけは」
選ばれなかった、もうひとつの道。
「お前はそれでいいのか」
「知ってるよ」
「君にしか頼めないから」
赤に散り、白に舞う。
「小娘。名は」
蒼天に立つ誠の旗。北の地に咲く、花の色。
「ーー永遠に、さよなら」
そして少女は、少女を殺した。
蒼 天 散 花
「…ねぇ総司、あたしはーー」
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通称、麻倉ルート。
氷纏桜花四章から分岐。選ばれたかもしれなかった、選ばれる筈のなかった道。
土方について行きたい千鶴と、千鶴に幸せになってもらいたいクライサの話。