「総司、お饅頭もらったから一緒に食べよー」
「あ、それってもしかして蔵野屋のお饅頭?」
「そう!蔵野屋って人気過ぎちゃっていつもお菓子買えないんだよね〜お饅頭なんて最後に買えたのいつだったかな…」
「クライサちゃんって本当に甘いもの好きだよね。それで、これは誰からもらったの?」
「近藤さんのお土産だって。さっき烝君から渡されたんで、近藤さん本人にはお礼言えてないんだ。後でお礼しに行こうね」
「…『烝君』…?」
「え?うん。合ってるよね?山崎烝君」
「……君、彼のことは山崎君って呼んでなかった?」
「うん。そうだけど、ハルが烝って呼ぶの聞いてたら、あたしも名前で呼びたくなって。実際呼ぶと、なんかうろたえちゃって面白いんだよね。やっぱり烝君ってからかい甲斐あ…」
「やめて」
「はぇ?」
「その呼び方、やめて」
「え、なん…」
「やめて」
「……わかった(なんで怒ってんだろ…)」
(ガキとニブチン)