(2nd)



ケイトが近頃食事量を減らしているようなので、ライルがその理由を聞いてみました。

ライル
「ダイエットォ?」

ケイト
「そ。特別太ったってわけじゃないけどさ、パイロットスーツ着ると、どうしても体型意識しちゃって…」

ライル
「まぁ確かに、ノーマルスーツと違って結構タイトだからな……で、なんでお前は異常に俺を警戒してる?」

ケイト
「『そんなに太ってねぇだろー?ほら(ぎゅっ)』を警戒して」

ライル
「なんだそりゃ」

アレルヤ
「ダメだよ、ケイト。そんなあからさまに身構えたら、警戒されてるイコール期待されてるって自分勝手な変換をされちゃうから」

ライル
「しねぇよ。俺だって相手は選ぶ」

ケイト
「グラマラスな美女だったら抱き締めてたと」

ライル
「仮にそうだとしても、こんなところでんなことする奴いるかよ(※ブリッジ)」

アレルヤ
「いたんだよ…」

ティエリア
「その『こんなところ』で、今より更に子ども体型だったケイトを見事に抱き締めた男がな」

ケイト
「初代ロックオン・ストラトス」

ライル
「(何やってんだあの人…)」

ラッセ
「そう見ると、二代目のほうが常識はあるみたいだな」

ライル
「その言い方だと、兄さんが非常識人みたいじゃないか」

ティエリア
「ダイエットをしたがっている少女の体型を確認するためと言ってクルー全員の目があるにもかかわらず躊躇いなく抱き締めにかかった男のどこに常識があると?」

ライル
「…………うん。なんかごめんな」

ケイト
「気にしないで。その後刹那の拳が唸ったから」

ライル
「…………」

刹那
「なんだ」

ライル
「…いや、さすがのあんたも怒ったんだな」

刹那
「反射で」

ライル
「……さいですか」

アレルヤ
「話を戻すけど、ケイト、無理に減らすことはないと思うよ?」

ティエリア
「アレルヤの言う通りだ。規則的に決まった量を食べていたのだから、急に減らしてしまっては体に悪い」

スメラギ
「そうね。同じ女性として気持ちはわかるけど、下手に痩せ過ぎてガンダムに乗れなくなるのも困るわ」

ラッセ
「ケイトは十分細っこいからな」

ケイト
「…刹那もそう思う?」

刹那
「ああ。それ以上痩せる必要性を感じない」

ケイト
「……じゃあ、食べる量戻す」

ライル
「無い胸から減ってくのは目に見えてるしな」

刹那・ケイト
「一言多いのは家系か」






index




×
人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -