(2013.10.28)

●ねこにんの里、スキットプレイヤーで「おかえり○○」などを見た


『おかえり』
『一緒に旅に出るって』
『ずっと二人だ』
『俺の目を見ろよ』


……。
…………。
………………。
……………………。
…………………………。


「わっ、なに急に!ちょ、ゼロス!?」

買い物を終えて帰ってきたら、セバスチャンより早くゼロスに出迎えられ、かと思えば無言で抱き締められた。
抱き潰されないように拘束の外に逃がした荷物は、いつの間にやら現れたセバスチャンに受け取られ、玄関ロビーの端にある棚の上に置かれるのが視界の隅に映る。彼はこちらに向かってひとつ礼をすると、口を開くことなく奥の部屋に入っていってしまった。いや待って、ツッコんで!アンタの主、奇行に走ってるよ!?変な空気の読み方しないで!

「ゼロス!ねぇ、ちょっと!ほんと何なの一体!」
「……うん、ごめんな」
「ごめんじゃなくて!」

喚くあたしに、漸くゼロスは口を開いた。謝りはするもののあたしを解放する気はないらしい。腕の力は緩まない。
出かける時、例のゲームをやっていたゼロスはコントローラーを握りながらもあたしのほうを向き、行ってらっしゃいと声をかけてくれた。その時はいつも通りの彼で、この状況の兆候などは見られなかったのだが。

「クライサちゃんはダメ。ロイドに近付いちゃダメ」
「は?」
「俺さまのだから、ダメ」
「ロイドが?」
「……この状況でそんなバカ言うやつにゃキスすんぞ」
「輝く御名の下、この穢れた魂に裁きの光を降らせたまえ(二倍速)」
「あっ、ごめんなさい、ジャッジメントやめて」






ロイドと女性陣のスキット見て攻略王の存在を思い出し、「こりゃあかん」と思ったゼロスくん。おそらくセレスにも同じことする。






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