(2012.10.19)


麻倉「おかしいよね。絶対おかしいよね!」
土方「なんだよ五月蝿ぇな。喚いてねぇで仕事しろ」
麻倉「それだよ!なんで他の幹部組は、一応の名目は見回りとはいえお祭り行っていいのに、あたしは仕事に埋もれなきゃいけないの!?別にあたしがやらなきゃいけない仕事じゃないじゃん!」
土方「てめぇに任せるのが一番早く終わるんだよ」
麻倉「うわぁ褒められてる筈なのにこれっぽっちも嬉しくない!!イヤだね出来る女ってこういうとき思いっきり損してるよね!っていうか、土方さんの溜まった仕事を手伝わされた結果あたしはお祭り行けないのに、ゲームの性質上困るからって土方さんがお祭りに行けちゃうのが心底憎らしいよ!!」
土方「外出禁止にしてんのに祭り行きやがる総司のことも忘れんじゃねぇぞ」
麻倉「ああ、アイツはそういう人間だから」
土方「……まぁな」
麻倉「とにかくズルい!みんなズルい!あたしだって千鶴とお祭り行きたい!型抜きやってる人の背中押してみたり千本づりの紐絡ませたり積み木積み上げるそばから崩したり金魚すくいの金魚を端から逃がしたり射的の弓で店主に狙いつけたり輪投げの輪っかでジャグリングしたりお面にらくがきとかして遊びたい!」
土方「居候の分際で我が儘ぬかしてんじゃねぇよチビ。いいからてめぇは働け。間違ってもその迷惑極まりない願望叶えようとか思うんじゃねぇぞ」
麻倉「居候……!?ここまで馬車馬のように働いてきた人間に向かって未だに居候…!?あぁなんて理不尽だ!世界は理不尽ばかりが積み重なって出来てるんだ!!絶望した!!うわあぁんグレてやるうぅ!!」
土方「(うるせぇ…)」
沖田「あれ。何ひとの補佐泣かせてるんですか、土方さん」
土方「またうるせぇ奴が出てきたな…」
沖田「ほら、おいでおいで、クライサちゃん。慰めてあげるから」
麻倉「総司ぃ〜…(ぐすぐす)」
沖田「まったくもう…僕以外に泣かされるなんて、悪い子なんだから(ニヤリ)」
麻倉「ひいぃぃぃ!!」
土方「(……こいつ、本当に総司の補佐にして良かったんだろうか…)」






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