(2009.12.27)
ロイ「クリスマスの翌日、この近辺のどの家にもサンタクロースの来た痕跡がなかったことが明らかになった」
理苑「ちょっと待て。とりあえずどこからツッコめばいい？」
ハボ「なっ…それ本当ですか！？」
ブレ「他の地域ではサンタクロースが来たって報告は受けてるのに…」
理苑「え、何その反応。マジ？」
リオ「なんでこの近辺だけ？」
理苑「そしてあんたがいんのもなんでだ」
ファ「それは大問題ですね…」
リザ「昨年まではこんなことはなかったのに、どうして…」
理苑「え、中尉まで？」
アル「ボク、一晩中起きてましたけど、サンタさんは来ませんでした」
理苑「アルフォンスまで…」
エド「担当の奴がサボったんじゃねぇの？サンタ協会に確認とったのか？」
理苑「サンタ協会！？」
ロイ「ああ、既に連絡済みだ。なんでもこの近辺担当の者三人が、今朝路地裏で倒れていたのを他のサンタクロースが発見したらしい。三人は暴行を受けたらしく今も意識不明、プレゼントは全て奪われていたそうだ」
ファ「サンタクロースを襲うとは、なんて非道な…」
理苑「(……………ああ、アメストリスってサンタいるんだ……)」
リオ「サンタは自己防衛に長けてるからな。そいつらを襲ったって奴は只者じゃねぇな」
ハボ「確かに……軍の護衛も必要ないって程の手練れたちっすもんね」
理苑「(何者だよサンタ)」
リザ「それで、上層部の決断は？」
ロイ「捜査は我々に任せるそうだ。協会の意思を汲み、大事にはしたくないらしい」
アル「大事にはって、三人も襲われてるんですよ！？」
ロイ「プレゼントを奪われたのはサンタクロース自身の責任だ、来年以降はそのようなことのないよう一から鍛え直す、だそうだよ」
エド「犯人が捕まらなくて今後も襲ってきたとしても、返り討ちにしてやるってことか」
ブレ「サンタクロースってやつらはプライド高いからな」
クラ「おはようございまーす」
理苑「姫、今日は昼からだっけ」
ロイ「だが10分遅刻だ。珍しいな」
クラ「ごめん、寝坊した」
理苑「夜更かしでもしたのか？」
クラ「ああ、ちょっとサンタ狩りを」
理苑「お前か」