(2013.09.03)


クライサ
「ハッピーバースデー、リオン!」

リオン
「ああ」

エドワード
「反応薄っ!」

クライサ
「いいよもうそこは、毎年そうだから」

アルフォンス
「リオンに平均以上のリアクション求めちゃいけないってことだよね」

クライサ
「イエス!」

エドワード
「ところでエックスフィート大尉が部屋の隅で体育座りしてあからさまに落ち込んでるんだけど、何かあったのか?」

クライサ
「知らない」

リオン
「知らない」

ロイ
「知らん」

リオ
「先月の28日誕生日だったのに完全に忘れ去られたから悲しんでんだよ!」

クライサ
「聞こえない」

リオン
「聞こえない」

ロイ
「聞こえんな」

エドワード
「聞こえねぇ」

アルフォンス
「聞こえません」

リオ
「完全アウェイ!!」

クライサ
「今日の主役はリオンだからね。とっととプレゼントターイム」

ロイ
「我々司令部一同からのプレゼントだ。有り難く受け取りたまえ」

リオン
「未処理書類の山じゃねぇか。あんたの仕事だろ。体よく押し付けようとしてんじゃねぇよ」

ロイ
「ちっ」

エドワード
「(最低だ……)」

アルフォンス
「(最低だ……)」

クライサ
「もちろん司令部一同からってのも嘘だからね。で、あたしからはこれ」

リオン
「何だ、これ」

エドワード
「まさか書類押し付けってことはないよな、大佐じゃあるまいし。なんか随分いい紙みたいだけど…」

アルフォンス
「(……あれ、なんか見覚えがある気が……)」

クライサ
「ユースウェル炭鉱のいろんな権利書(※鋼一巻参照)」

エドワード・アルフォンス・ロイ
返してらっしゃい!!!!

リオン
「……………………サンキュ」

アルフォンス
「あ、リオンがあまりのツッコミどころの多さにツッコミ放棄した!」

エドワード
「ちゃっかり仕舞い込んだぞアイツ!」

ロイ
「……氷の」

クライサ
「発火布しまってよ大佐。嘘に決まってんでしょ。命がけのギャグを楽しもうと思っただけだよ」

エドワード
「本当どこから来るんだよ、お前のその無駄な度胸」

アルフォンス
「嘘ってことは偽物?よく出来てるね」

リオン
「姫、」

クライサ
「うん、大丈夫。明日になったらちゃんと元通り返しておくから」

エドワード・アルフォンス
「…………」

ロイ
「(パチンッ)」

クライサ
「(逃っ)」

リオン
「……とりあえず仕事戻るか」

エドワード
「……じゃあオレたち、資料室行くわ」

アルフォンス
「……うん、そうだね兄さん」








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