(学パロ)



昼休みを終えた五限目。
そんな時に数学なんてやってみろ、スイマーが大量に押し寄せてくるだけだから。

「あだっ!」

額に激しい痛み。教室中で笑いが起こる。
白いチョークを当てられた場所を擦りながら隣の席に目を向けると、美女桜の親友もクスクスと笑っていた。

「こらリミスク!お前はまた居眠りしやがって…」

「だって授業つまんねーんですもん」

「少しくらい包み隠せ。先生傷付く」

授業を面白くするか否かは先生次第っしょ。眠くなるのは先生のせい。ま、授業中以外も眠くなる時はなるけどね。

「まったく、お前は毎回毎回…もう少し忍耐ってものをなぁ」

「先生知ってます?人間の三大欲求の中で、睡眠欲だけは自己抑制きかないんですよ」

「…わかったわかった…授業進めるぞ」

先生が諦めて黒板に向かうと、教室内のみんなの顔が苦笑に変わる。
あたしはと言えば、再び襲いかかってきた睡魔と、負けること確実の戦いを繰り広げ始めたところだった。





寝る子は育つ

(不眠症って何、おいしいの?)








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