今日は俺の誕生日だと言うのに、仕事は山積みだわ親友には鼻で笑われるわで散々である。そんな中、資料室にいた俺にお客が来たという。

「どうもー、プレゼント配達人のセツナです」


「セツナ?」

資料室のドアからひょっこり顔を出したのは、クライサの友達のセツナ。長い黒髪を三つ編みにして、ご丁寧に配達人の服まで着ている。

「みんな忙しくて来れないから、代わりに届けに来ました!これがリオン君、スバル…」

トントンと出される荷物を受け取りながらも、やっぱりクライサからのお祝い品はない。はは、と苦笑しながらもありがとな、とセツナに笑いかけながら頭を撫でた。

「最後に、これは私とクラちゃんからです」

「え?」


「何だかんだ、一番お祝い品に悩んでたのはクラちゃんなんですよ」

親友の誕生日プレゼントだから、と言ったセツナの顔はイタズラな笑みを浮かべていた。なるほど、これはまた嬉しいプレゼントだ。


























思いよ届け
(ケーキ作っとくから)(早く仕事終わらせてよね)








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