「女装させられるってだけでも嫌だったのに、命狙われるわクライサは怖いわ…」
「ん?誰が怖いって?」
「ごめんなさい!!」
クライサの見せる笑顔一つが、もう怖い。
怖くてたまらない。
かと言って、そんなことを面と向かって言える筈もなく、ロイの後ろに隠れるシアン。
爽やかな笑顔を見せている彼女と、目を合わせることすら出来ない。
(もうクライサと組むのはごめんだ…!!)
「別件でまた君たち二人で協力して貰いたい事件があるんだが…」
「嫌だ」
「拒否したら軍法会議にかけるぞ」
「会議会議〜」
「このクソ兄妹ーーーーッ!!!」
シアンの受難はまだまだ続く。
END.
【H19/05/02】