「でもね、これだけは決まってるよ」

遠い将来なんてどうでもいい。
重要視するなら、近い未来。

「来年度は、トワ達と一緒のクラスになりたい」

別々のクラスでも、休み時間にはお互いの教室に遊びに行ったし、放課後はいつも同じ時を過ごしていた。
でもやはり、教室を見渡してそこに大好きな顔がいれば、今よりずっと嬉しい筈だから。

「……そうね」

「そうだね。エドやウィンリィはどうでもいいけど、クライサとは一緒になりたいや」

「ちょっと待ちなさいよ!」
「喧嘩売ってんのかテメェ!」

いつもの顔が揃っていて
いつものようなコントを繰り広げ
いつものように笑っていられたら

それは
凄く幸せな事なんじゃないか?


「トワもラトも、もちろんエドもウィンリィも一緒のクラスで」

出来ればツルギやユミ、アズハも一緒で

「担任はお兄ちゃん以外希望で」

「さらりと酷い事言ったね」

一緒に勉強して
一緒にサボって
一緒に行事に力を入れて

「二年では修学旅行があるね」

「同じクラスだったら一緒の班にもなれるでしょ?」

一緒に悩んで
一緒に遊んで

「トワ、もし同じクラスになれたら、一緒に学級委員やろうよ」

「いいね。一緒にクラスを牛耳ってやりましょうか」

「やめてくれ」

いつでも、一緒。

「もしバラバラのクラスにされたらどうする?」

「そりゃもちろん」
「教師陣に制裁を加えてやりましょう」

「(本気でやりそうだ…)」



学期が終わり
一年が終わる。


そして
また

新たな一年が始まる。





END.


【H19/06/29】



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