白熱バトル編





目的の施設に到着した一行は、さっさと割り当てられた部屋に移動した。
部屋割りは、クライサ・トワ・ホークアイの女部屋、ロイ・ハボック・ブレダ・リオの男部屋、エドワード・アルフォンス・リオンの子供部屋(このネーミングには三人とも不満顔だったが、他意は無いので仕方ない)である。

荷物を置き、部屋のつくりや窓からの景色にひとしきり感動して、一息をついた後は、部屋に用意されていた浴衣にそれぞれ着替えて。
では早速。

「盛り上がれ!温泉卓球大会ーっ!!」

「風呂入らせろよ」

「ポロリは無いよ?」

「聞いてねぇよ」

「ポロリ無ぇのか…!!」

「なぁトワ、大尉本気で悔しがってるけど」

「だめよエド、あんな煩悩の塊見たら目に毒だから」

そんなわけで、温泉といえばの恒例企画?卓球大会の開幕です。
全員軍関係者とはいえ卓球自体はほとんどの人が初挑戦なので、今回はペアを組んで競い合う事にしましょう。
アルと中尉にはジャッジをお願いすることにします。
そしてペアは、戦力が偏ってはいけないから、公平に私とクライサの独断と偏見で決めさせていただきました。

「公平じゃない公平じゃない」

「え、何かご不満が?」

「無いですゴメンナサイ」

出来たペアは四組。
ロイ・リオ組、ハボック・ブレダ組、エドワード・リオン組、そして当然のごとくクライサ・トワ組。
え、最後の組に勝てる気がしない?
嫌ですね、勝たせるわけないじゃないですか(笑顔)

「さて、トワがルール説明してくれたところで、早速始めますよー」

「え、いつルール説明したの?ペア分けまでしか話してないんじゃ…」

「アル、ここはとりあえず従っとけ」

リーグ戦形式で試合は時間短縮のため10点先取。それぞれの試合結果は……まあ言うに及ばず、クライサ・トワ組が全戦全勝で優勝。
二位に一敗のエドワード・リオン組、三位と四位は仲良く男性軍人ペア二組が並ぶこととなった。
本気で悔しがる大人どもを放置して、いい運動後の爽やかな気持ちのまま他四名+二名は浴場へ向かうのだった。





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