赤星は廻る | ナノ



武醒魔導器について

一章、カロル加入後
(カロル、アカ、ユーリ、エステル)




カロ「ねえ、ユーリとエステル……ラピードもなんだけど、なんで武醒魔導器(ボーディブラスティア)を持ってるの?」

ユリ「なんで?」

アカ「魔導器って帝国で管理……っていうかほぼ独占されてるだろう?武醒魔導器も本来は貴重品だからねぇ。普通手に入らないもんなんよ」

ユリ「お前らだって持ってんじゃん」

カロ「ボクはギルドに所属してるから。今は魔導器を発掘するギルドもあるくらいだし、手に入る機会はあるんだよ」

エス「アカは?」

アカ「うちのはア……知り合いが昔くれたんよ」

ユリ「(ア?)」

カロ「エステルは?」

エス「ええと、わたしは……」

ユリ「貴族のお嬢様なんだし、魔導器を手に入れる機会なんて山程あんだろ」

エス「あ……」

カロ「へぇ、やっぱりそうなんだ。じゃあユーリは?」

ユリ「オレ、昔騎士団にいたから。辞めた餞別にもらったの」

アカ「ラピードのは前のご主人のって言ってたっけ?」

ユリ「そ」

カロ「餞別って……それ盗品なんじゃ……」

アカ「カロル、小さいことは気にしちゃいけんよ」

カロ「……」





小さいことなのかなぁ……?







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