赤星は廻る | ナノ



教えて、アカ姉さん!

 



アカ「さてさて、教えてアカ姉さん!のコーナーだよ。ここでは自分の世界のことも把握してない馬鹿野郎どものために用語などの説明をしてやるよ。有り難く思いやがれ」

ユリ「お前そんなキャラだったか?」


●帝国

アカ「さ、まずは帝国の話からだね」

エス「政府に相当する評議会と、軍事を統括する騎士団によって運営されている、テルカ・リュミレース唯一の国家、です」

アカ「ちなみにテルカ・リュミレースってのはこの世界の名称。アビスで言うオールドラント、シンフォニアで言うシルヴァラントやテセアラってとこだね」

エス「(アビス…?シンフォ…?)」

アカ「現在皇帝は空位で、対立し合う評議会と騎士団の二つの力が均衡を保つことでギリギリ成り立ってるって状態かな」

ユリ「皇帝がいなくなってどれくらい経つんだ?」

アカ「先帝クルノス十四世が亡くなったのが人魔戦争後だから…十年近くかね」

エス「先帝に子がおらず、皇位継承の証である『宙の戒典』が失われてしまったため、今も玉座が空位という状態が続いてしまっているんですね」

ユリ「ったく、お偉方ってのは面倒くせぇな」

アカ「否定はせんよ。で、帝国の首都は帝都ザーフィアス。城を中心に同心円状に広がっている街で、ユーリくんが住んでた下町は一番外側だね」

ユリ「ああ」

アカ「身分の高い者ほど街の高い区域に住めるって決まりがあってね、下町の上が市民街、その上が貴族街、更に上が城ってことになってるね。まぁうちは市民街にすらあんま行かないけど」

エス「どうしてです?」

アカ「ははは。じゃあ次は騎士団について話そうか」

エス「(流された…?)」

ユリ「(流された…)」


●騎士団

アカ「帝国が所有する正規軍で、帝都の警護の他、法を取り締まるっていう警察的な役目も担ってる。騎士団長を筆頭にその直下に各隊があり、その下に小隊って形だね。稀に所属無しの小隊が出来ることもあるらしいけど」

ユリ「へぇ」

アカ「能力よりも家柄が尊重される傾向が強く、平民出身の者は団内での風当たりが強いらしい…って、この辺はユーリくんのほうがわかってるかな」

ユリ「ああ。アレクセイが騎士団長になってから少しは緩和されたって言うけど、やっぱ貴族連中はデカイ顔してるな」

アカ「なんだっけ、あいつ…キモール?」

ユリ「キュモールだけどいい、キモールで」

アカ「前にちょっと見たことあるけど、ありゃヒドイね」

ユリ「顔が?」

アカ「全部」

フレ「(なんだろう、この二人の会話を聞いているとキュモールに同情しそうになる…)」





 


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