傭兵の利点 二章、ノードポリカ到着後 (エステル、アカ、カロル、ユーリ) エス「あのっ!」 アカ「うん?どうしたんだい、マンドラゴラにいちごジャム塗りたくったみたいな顔して」 カロ「(どんな)」 エス「アカは、わたしが帝都を出る時から一緒に来てくれましたよね?そして今も、わたしたちと一緒にいてくれます」 アカ「うん」 エス「それで今更ながら気付いたんですけど、アカは傭兵なのですから、一緒に来て戦ってくれている以上、報酬を払わなきゃいけないんじゃないでしょうか?」 ユリ「(余計なことを)」 カロ「あ……言われてみればそうだね。アカが護衛してくれてるなら、報酬としてお金払わなきゃいけないのかな」 ユリ「いやいや、エステルの護衛してんのは『凛々の明星』だろ」 カロ「あ、そっか」 ユリ「大体、帝都出る時もヘリオードで再会した時も、アカが勝手について来るっつっただけじゃねぇか。雇ってもいない相手に金払う必要ないだろ」 アカ「ユーリくんの言う通りだよ」 ユリ「そこで同意すんのかよ、金に汚いアカさんが」 アカ「なんだいそんなに払いたいのかい仕方ないから受け取ってやるよユーリくん」 ユリ「誰が払うか。下町っ子ナメんなよ」 エス「あの、本当にいいんです?危険な目に遭ってることに変わりはないのに……」 アカ「いーのいーの。君たちと一緒にいると楽しそうだからって同行を決めたんだし。うちは傭兵や情報屋としてじゃなく、うち個人としてついて来てるんだからね」 エス「……そう、です……?」 アカ「それに、君や『凛々の明星』に関する情報がタダで手に入ると思えば、報酬として十分有効だしね」 エス「……」 カロ「……」 ユリ「しっかりビジネスじゃねぇか」 前言撤回が早過ぎる |