赤星は廻る | ナノ



一発撃破!

一章 ダングレストで魔物退治後
(リタ、アカ、ユーリ)




リタ「ちょっと、あんた」

アカ「ん?うちかい?」

リタ「そう。さっきの何よ」

アカ「さっきのって?」

リタ「魔術よ魔術!さっき三体魔物吹っ飛ばしたでしょ!」

アカ「あー、それか。で、それが?」

ユリ「魔物の三体や十体、リタだってふっ飛ばしてるだろ」

リタ「あたしだってさすがに十体は無理よ……って、そうじゃなくて!あんたの魔術、一度に三ヶ所で発動したでしょ」

アカ「うん」

ユリ「何かおかしいのか?」

リタ「普通、一つの詠唱でいくつも術が発動することなんて有り得ないの。アカがさっきやった魔術だって、本来なら一匹しか仕留められなかった筈よ」

ユリ「へぇ、そうなのか」

リタ「あたしにはそんなの出来ないし、他の魔導士にだって出来る奴はいないわ」

アカ「そんな怖い顔しなくても、うちは特別な力があるわけじゃないさ。マジックプラスってスキルのおかげさね」

リタ「マジックプラス……コンボプラスの魔術版ってこと?」

アカ「そんな感じ。一つの詠唱で複数ターゲット出来んのさ。今のうちには三体が限界だし、下級魔術しか使えんがね」

ユリ「へーえ。便利なもんだな」

アカ「ちなみに威力も多少落ちるよ。ま、うちはほとんど物理攻撃派だから構わんが」

リタ「……ふーん」

ユリ「……納得してないっぽいぜ」

アカ「本当にそれだけなんだがね……」





そんなスキルもあるんです?







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