赤星は廻る | ナノ



アイフリード?

一章、執政官邸内でパティと会った後
(カロル、ユーリ、アカ、エステル)




カロ「アイフリードかぁ……」

ユリ「知ってるのか?」

カロ「え、ユーリ知らないの?」

アカ「ユーリくんって、本当そういうことに興味無いよね」

ユリ「下町なんかに住んでると、今日を生きるのに必死でね」

カロ「アイフリードは海を荒らしまわった大悪党だって聞くよ。『海精(セイレーン)の牙』っていう海賊ギルドを率いた首領だったんだって」

エス「移民船を襲い、数百人という民間人を殺害した海賊として騎士団に追われている。その消息は不明だが、既に死んでいるのではと言われている、です」

アカ「『ブラックホープ号事件』って呼ばれてんのさ。そのせいで、アイフリードに良い印象を持つ人間はほとんどいないみたいだよ」

カロ「うん……特にギルドの人間にはね。その事件のせいで、ギルド全体の印象が悪くなったわけだし」

ユリ「へぇ……」

アカ「ま、その事件のことも詳しく知る者はいないらしいがね。何しろ生存者がいたって話も聞かないくらいだ」

エス「パティは、どうしてアイフリードの宝を探しているんでしょう……」

ユリ「本人は冒険家としての名を上げるためって言ってたが……他に理由があるのかもな」





そのうち、機会があれば、な







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