最初に覚えてるのは、暗い部屋暴力と暴言と痛みと空虚が嵐のように私の周りを渦巻いていて気づいたらふっとそれが止んだ。そしてあなたの声「怖かったね、もう大丈夫だよ。もう誰も君を傷つけたりしない」私もいつか、あなたみたいになりたい。それがこの道を目指した最初の動機。今となっては、私の生きる希望。 △ × BLコンテスト・グランプリ作品「見えない臓器の名前は」 - ナノ -