しょーとすとーりー | ナノ



殺戮の雪合戦


最近後輩がこわい。
後輩と言っても一年ダブっちゃってるから同級生なんだけれど。

明らかに俺だけ扱いがひどい。

パシりもシカトも日常。
下手したら何もしてないのに殴られる。
(ねえ何で俺いつも殴られるの!?)

「あの……」
「なんだよウゼェな」
「俺、何かした?」

外は吹雪な昼休み、思い切って聞いてみた。
すると後輩は馬鹿にしたような目で俺を見て、そして不敵に微笑んだ。
(こわいです!ていうか黒いです!)

「存在がウザい」
「ひどっ!」

落ち込んでいると真っ赤なマフラーを巻いたそばかす少年が間に割って入ってきた。

「なあなあ雪合戦しようぜ!勝った方が部活でおにぎり一個多く食えるのな!」
「よし、乗った!」

後輩はおにぎりに釣られたらしくやる気満々。
ちらりとこっちを見てまた不敵に微笑んだ。

「あ、お前も来いよ。がっちがちに固めた雪ぶつけてやるから」
「それだけはやめて!」

やっぱりそういう役回りなんだ、と思いながら俺は彼女に貰ったマフラーを取り出した。


殺戮の雪合戦
(石が混入したというより石を雪でコーティングした雪玉と呼んでいいのか考えもののそれを後輩は笑顔で投げてきた)




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雪合戦はちょっと早かった、かも……
しかもタイトル雪合戦なのに描写なしっていう



2007.11.29


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