※スカ有り










お仕置きすると言って、すぐにお仕置きが施行されるわけではなかった。普通に体を清められ、普通の食事もとらせてもらい、安息に時間は過ぎていった。
お仕置きとはほど遠い態度に臨也はすっかり気を緩めていた。まだ服は着ていなかったが空調がきいているため寒くはない。
新羅に寄りかかりながら携帯を打ち、メールで十分な取引先相手のものは全て終わらせる。


「んー…今日の分終了!」
「お疲れ様。ずいぶんと長かったね」
「誰かさんのせいで昨日の分も今日に回されたからね」
「誰かさんって誰のことだろうなぁ」
「とぼけるなよ」


携帯を閉じてテーブルの上におく。臨也が立ち上がると新羅も立ち上がった。新羅はどこかの部屋に向かうと、臨也のロングコートのみを持ってくる。


「あれ、インナーは?」
「必要ないだろ」


新羅は裸の臨也に直接コートを羽織らせると下からぼたんをしめていった。コートの裏地が直に肌を擦り、不思議な感覚に臨也は眉をよせる。


「冗談がすぎると思うんだけど?俺は痴女じゃないんだからさぁ…」
「冗談なんかじゃないよ。忘れたのかい?お仕置きするって言ったじゃないか」
「え」

すっかり忘却していたお仕置きという単語に臨也が青ざめると同時に、新羅は臨也を連れ外に出ていた。マンションを出て早足で歩を進める新羅はしっかりと臨也の手を握っている。ふりほどくことはできなかった。


「ねぇ新羅どこに行くの?ねぇってば!」
「すぐにわかるよ」


臨也はスースーする下半身の心許なさに困惑していた。いくらロングコートといえどもいつめくれるかわからない。それに歩く度に乳首が擦れて、よく見ればコートの上からでも勃起しているのがわかった。臨也は新羅に繋がれていない方の手で胸元を押さえるが、余計に怪しさを増すだけだということには考えが回らなかった。

しばらく進むと人通りがなく店の明かりもない方面に来ていた。どれだけの距離を歩いたかなんてもうわからない。
新羅は目に入った公園に真っ直ぐ入っていった。


「え、ここ……?」
「うん」


公園の外周はちらちらと木で囲まれていて、入り口の開けたところからでないと完全に公園全体を見渡すことはできなさそうだ。広さはちょっと広いかなというくらいで、遊具もとりとめもないものばかりのごく普通の公園である。
時刻はもう深夜を回っているためか昼間ならいるはずの子供の姿は見受けられなかった。


「お仕置き…って何するの…?」
「そうだね。まずはコート脱いでもらわないと。全裸になって公園内10周とか?ああ、シーソーも楽しそうだよね。上下に動く振動だけでも臨也にはすごい刺激になるだろうなぁ」
「や、いや!それだけは本当に無理!!」


臨也は顔を真っ赤にして拒否した。いくら人通りのないといっても皆無ではない。いつ人が通りかかるかわからないし、そんな状況で全裸になんてなれるわけがない。
さすがに新羅もその辺りの常識はあったようで肩をすくめた。


「安心してよ。いくらなんでもそこまではしないさ」
「じゃあどうするの…?」


お仕置きをされることはもう決定事項だ。だから臨也はなるべく従順に、穏便にことを済まそうと考える。

新羅は手近にあったベンチに腰をおろし前をくつろげる。公共の場でなんの躊躇もなく性器を出した新羅に臨也はたじろいだ。


「な、何して…!?」
「何ってセックスするんだよ。僕に背を預けて挿入して。背面座位だ」
「ちょ…っ」

慌てて周囲を見渡した。今のところは人はいない。
だが、いつ来るかなんてわからない。


「新羅…お願いだからそれだけは……」
「いいかい?これはお仕置きなんだ。君に拒否権なんてないんだよ」
「…はい」


臨也は泣きそうになりながら新羅のペニスの上にまたがる。ペニスの先端と女の粘膜が触れあい、ぐちゅんと音を立てて入り込む。まだ慣らしていなかったが、新羅に開拓されたそこはさしたる抵抗もなしに飲み込んでいった。


「ひっ、あ、あー!」
「っ、相変わらず、締め付けはいいよねっ」
「ひあぁん!?」


膝裏に腕を通されがばっと赤子が用を足すときのように開脚された。重心が下がりより深く新羅を咥え込むことになって臨也は大きく目を見開いた。


「う、あ゛ぁああああ!!ふか…ぃいい!!」
「臨也、このままおしっこしてよ。あれからけっこう時間経ったしできるだろ?」
「ア、ごちゅごちゅしないれぇえ!こわれちゃうよぉおお!!」


新羅は的確に臨也のいいところばかりを狙い突き上げる。両手は腹までボタンを外して臨也の胸をまさぐっていた。コートの意味などとっくになしていない。


「イ、く!イく、イっちゃうぅ!!」
「僕もイくから受け止めてね。ほら…」
「ひゃ…んああああぁああ!!」


新羅の精液が膣内に叩き込まれるのを感じながら臨也は放尿した。野外でハメながら放尿をするという羞恥と背徳感にきゅうきゅうと中の新羅を締め付ける。


「んぅぅ…も……らめ……」
「お疲れ様。観客も楽しんでくれたみたいだしいいお仕置きになったかな?」
「え!?」


臨也は公園の入り口に目を向ける。そこにいた見知った存在に、臨也の視界が歪んでいった。


「…シズちゃん………ドタチン…………」





 
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