※スカ有り










「…………うそだろ」


時計を見た臨也の最初の一言はそれだった。

臨也が目覚めたときにはすでに夕方だった。ずいぶんと体力を消耗していたようである。
気だるい体を起こし、体が清められていることにほっとする。シーツも新しいものに変えられたようで昨夜の行為などまるでなかったことのようにすら思える。

前から月に何度か、臨也は新羅にあのような扱いを受けることがあった。それがここ最近かなりの頻度になっている。
数年前の新羅は今と変わらず変態だったけど、こんなに酷いことをするような男ではなかった。まだ白衣ではなく学生服を纏っていた頃の新羅を思いだし、臨也は寝返りを打った。

そのとき、ぐぅぅ…と腹が鳴り、誰が聞いているわけでもないのに臨也の顔は耳まで真っ赤に染まる。24時間以上食事をとっていないのだから腹も鳴る。

着替えがどこにもおいておらず、仕方なしに生まれたままの姿で臨也は寝室を出る。学生時代から変わらない新羅の自宅の内装などとっくに理解している臨也は真っ直ぐリビングへ向かった。


「新羅、お腹すいた」
「やっと起きたのかい?睡眠はとりすぎてもよくないんだよ?」
「誰のせいだよ…」

臨也は怨めしそうに睨んでみるも新羅はびくともしない。
新羅は自らの白衣を脱ぐとそのまま臨也に羽織らせた。あの行為とは打って変わって紳士的な態度に、いつもの新羅に戻ってくれたのかと臨也は一息つく。受け取った白衣に袖を通せばやはり長くて指先が僅かに見えるのみだった。


「そういえばセルティは?」
「仕事だよ。今夜は帰ってこれないって」
「…最近多くない?」
「そうかな。首を探し回ってた頃と比べれば可愛いものだよ」


首のない新羅の同居人の姿をここしばらく見かけないことが臨也を不安にさせた。いや、正確にいえば違う。都市伝説とまで呼ばれる首無しライダーの姿は外に出ればいくらでも見られる。
だが臨也が新羅の家にいるうちに会ったのは、いつだったのか思い出すのは難しいほどだ。それはセルティが気をきかせているのではなく、臨也がいるうちはセルティを外に出すように作為しているようにしか思えなかった。


「…さて、お腹がすいたと言ったね」
「うん。できればちゃんと作ってくれたもののほうが嬉しいんだけど、この際だしお惣菜でも何でもいいよ」
「それなら問題ないよ。僕にしか作れないから」

子供のように無邪気な笑顔を浮かべると新羅はベルトを抜き取りズボンと下着を引き下ろした。突然露になった新羅の下半身に臨也は慌てて目をそらす。
しかし臨也の顔は新羅の手によって固定され、眼前には緩く勃起したペニスがあった。


「…あの…さ……俺、お腹すいたって言ったんだけど…?」
「お腹すいたんだろ?臨也の食事なんて精液と尿だけで十分じゃないか」
「な……っんぶぅ!」


言葉を紡ごうとして開かれたと同時に侵入してきた怒張が臨也の口内を埋め尽くす。日本人男性の平均サイズよりは上回るその大きさは臨也の口内では収まりきることはなかった。


「ぅ、う゛ー!っ、ぅ…」
「ほら、もっと舌つかってくれないと。そんなことじゃお腹いっぱいになれないよ?」
「ふぅぅ――ッぐぅ、う―!!」


新羅は臨也の後頭部を押さえ付けより深く加え込ませた。喉の奥の柔らかいところを先端がノックし、えずきそうになるもペニスが邪魔をして憚られる。先走りの苦い味が染み出てきたころ、臨也は苦しくなってぼろぼろと涙を溢した。

新羅は指先で臨也の涙を拭うと、その指で臨也のクリトリスをぎゅうっと摘んだ。


「うぅぅ―――!?」
「臨也もイきたいよね?お腹いっぱいになれてイけるって幸せ者だね君は」
「ぅ、んううう!!ァ、うー!」


ぐりぐりとクリトリスを人差し指と親指擦り合わされ、感じやすい臨也の体はビクンビクンと大げさに跳ねる。衝撃で新羅のペニスに軽く歯を立ててしまい、新羅は精液を臨也の口の中で吐き出した。


「ぅううう!?う、ぷはっ、あ、ぁああ!!」


射精している最中に臨也は新羅のペニスを押し出すと、秀麗な顔に白濁が飛び散った。口の中に残る精液は飲み下したものの、喉の奥に残る不快感はなかなか治まらない。


「ぁ、あ………」
「いーざーや?イっちゃったのは別にいいんだけど、漏らすのは止めてほしかったなぁ」
「え…、い、いや!おしっこだめ…!」


イったと同時に排尿していたようで、臨也は慌てて手で押さえるもほぼ無意味だった。床に、着ていた白衣に尿が飛び散る。
カシャカシャッとシャッター音が続けて鳴った。新羅の手には携帯電話が握られていた。


「やだやだぁ!撮らないでよ!!」
「断るよ。臨也にはちゃんと教え込まなきゃいけないみたいだからね」
「あうっ!」


新羅は臨也の腕を引き立たせると白衣を脱がせた。白衣の変色した部分を臨也に見せつける。


「ぁ……」
「僕の服を汚すなんて、いい度胸してるじゃないか。お仕置き…しないとね?」


臨也の細い足をつたい、ポタリとまた尿が垂れた。





 
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