2週間連続セックス計画5日目。今日はこれまでの4日間とはちがった。


「え…うそ、それほんとなの?」
「こんなことで嘘つかねぇよ」



念のため確認をとり、本当だということに驚愕する。先ほどシズちゃんは言ったのだ。「今日は手前の好きにしていい」と。

ならば「今日はセックスしない!」と言ってみたがそれは即断られた。嘘つきめ。
シズちゃんの言う「好きにしていい」はセックスに関してらしい。やっぱヤることはヤるのか。

けどせっかくだし楽しませてもらうことにしよう。いつも振り回されてるから、そのぶんをきっちり返してやる。主導権はすべて俺が握ってやる。俺のテクニック、なめないでよね?

手始めに唇を合わせた。舌先で唇をつついてやるとうすく開いたのでそこからシズちゃんの舌をさぐる。いつも俺の咥内をかき回す舌を俺が蹂躙しているのかと思うとゾクゾクした。
シズちゃんの舌と俺の舌を絡める。舐めたり吸ったり、本当にやりたい放題だ。シズちゃんの口端からどちらのかわからない唾液が顎を伝った。離れ際に、ペロリとシズちゃんの唇を舐める。


「どう?俺のキス。上手いもんでしょ?」
「…あんなんで足りるのか?」
「足りるって君ねぇ…」


シズちゃんはどうやら俺の上品なキスはお気に召さないらしい。いつもシズちゃんがしてくる獣のような乱暴なキスは下手なんじゃなくてシズちゃんの趣味か。やっぱりシズちゃんは変わってる。

まぁ俺もこれで終わりってわけじゃない。シズちゃんのすました余裕顔、めちゃくちゃにしてやる。せっかく余裕のない顔してるときは俺も乱れちゃってるから全然見れないしね。

シズちゃんの服を脱がしていく。上半身も下半身もすべて。けれど俺はコートを脱いだだけ。全裸のシズちゃんと衣服の全く乱れてない俺なんて新鮮すぎて面白い。

まださほど硬度をもってないシズちゃんに指を絡める。勃ってないのにこんなに大きいだなんて、本当に日本人かこいつ。
上下にゆるゆると擦りあげるとどんどん硬く熱くなっていく。その変化が愛しかった。


「あは、気持ちいい?気持ちいいよね?シズちゃんのどんどん大きくなる。こんなに大きいのがいつも俺の中はいってるだなんて信じらんないよ…」
「いれてもいいんだぜ?早く奥突かれてぇだろ?」
「シズちゃんが早くいれたい…の間違いでしょ?」


俺とシズちゃんの視線がぶつかりあう。シズちゃんの瞳に映った俺はとても扇情的な表情をしていた。ああ、やらしい。
そうだね、もうほしくてたまらない。ズボンの中で俺は窮屈そうに押し込められている。

けど今日は俺が好きにしていいんだ。普通のセックスなんてつまらない。
だからといって俺がシズちゃんに突っ込む、とかそういう気は全くないんだけど。だってシズちゃんだよ?シズちゃんの括約筋で締められたら俺の息子さん絶対もげるよ。断言してもいい。そんな危険な橋誰が渡るか。

本来ならここでシズちゃんを焦らしたまま終了!がベストなんだけどそれじゃ俺も満たされない。俺が主導権を握れたまま、気持ちよくなれること……

悶々と考えていると、急に視界が反転した。俺の手からシズちゃんのアレは離れ、俺の体はベッドに沈む。…なに、このいつも通りみたいな図。


「ねぇ、今日は俺の好きにさせてくれるんじゃなかったの…?」
「今まで好き勝手やったんだから十分だろ。ここからは俺のターンだ」


どっかのカードゲームみたいな台詞を吐きながらシズちゃんは俺を脱がせにかかる。あっさりと俺も生まれたままの姿になってしまった。俺の半勃ちのアレもこんにちはだ。


「なんで勃ってんだ?俺の触って勃たせたのか?変態」
「変態はどっちだよ…アッ」
「後ろもこんなにヒクヒクさせちまって…、お前が変態じゃないなら変態なんていねぇだろ」


突然指を突っ込まれて体が跳ねた。指は二本三本と増え俺の中をかき乱す。ある程度ほぐれるとシズちゃんの熱が侵入してきた。


「ひ…ッアァアアアー!」
「中に突っ込まれるの好きだもんなぁ…?」
「やぁんっ、や、あぁあ…っ」


結局いつもと同じ展開じゃないか!!
叫ぼうとしても口から出るのは喘ぎだけだ。


「ア――っ!あっン!んん…ぅ」
「はぁ、こうしてると可愛いのにな」
「可愛いとか言うなぁ…ひぅんっ!」


どうやら、こういうコトに関しては主導権を握るのは難しいらしい。

白濁を腹に胸にと散らしながら、俺はそう悟った。





 
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