2週間毎夜連続セックス計画2日目。…こんな名前かどうかはしらないけど、最悪だよねいろんな意味で。
本当に2週間毎日やるのかな。そんな体力ないよ死ぬって。俺はシズちゃんとはちがって普通の人間なんだから。
時計を見れば10時37分。日はすっかり落ちているので夜だ。正直微妙な時間。
シズちゃんは今日はくるのだろうか。昨日なんとなく言ってみただけだったり、そんなことさっぱり忘れてたりしてたら嬉しいんだけど。うん、シズちゃんはこない。こないと思ったら本当にこない気がする。
まだ早いけどもう寝てしまおう。寝て起きたら朝だ。よし。
シズちゃんがこないことを願って、俺は布団に潜り込んだ。
「ん…ッ」
胸に感じた違和感で意識が浮上した。まるで撫でられているような感触。
胸骨を指でたどり、手のひら全体でなんの膨らみもない胸を撫でられる。リアルに感じてこれは気のせいじゃないとわかった。
目を開けると人影が俺に覆い被さっていた。暗くて顔がわからない。まだ夜だ。
俺の家に不法侵入してこんなセクハラかますだなんていい度胸じゃないか。賞賛に値するよ。だけどこういうのは許せないな。
「ねぇ、なんのつもり?どうやってはいったか、そして目的はなんなのか。言ったほうが身のためだ…うむッ!?」
抗議したとたんに唇を塞がれた。そいつの唇でだ。開いたままだった口には簡単に相手の舌が侵入する。たどたどしく俺の舌と絡めようとする様はとても下手くそだ。それに慣れしたんでしまった苦味もする。
……ああ、わかった。これで犯人がわかってしまうだなんて、なんか複雑。
自由な右腕でベットの周りをさぐる。指先に触れた固い質感。大きさを確かめ蛍光灯のリモコンだということを確認する。一番上のボタンを押せば、瞬時に部屋は明るくなった。急に明るくなったことで目が痛い。
だんだんと慣れてくると、犯人の顔がわかった。やっぱりシズちゃんだった。
「シズちゃん……説明してもらおうか?」
「俺は夜這いごっこがしたかっただけだ」
「これはごっこじゃなくて普通に夜這いだってわかってる?」
「あー…まぁいいだろ」
どこがいいのかさっぱりわからないんだけど。まさかシズちゃんに夜這いされる日が来るとは思わなかったよ。
…ん?夜這いってことは、だ。
「ねぇ、今日もヤるの?」
「当たり前だろうが。有言実行だ」
「有言実行はもっと他のことでしたほうがいいと思うけどなー…」
「よし、いれるぞ」
「へっ!?いきなり!?」
「安心しろ」
下半身を見ればすでに衣服は剥ぎ取られていた。そして後孔にはシズちゃんの3本の指。
「手前が寝てる間に慣らしておいた。ってなわけでいれるぞ」
「人が寝てる隙になんてことしてるのァあアアァアアッ!」
人がしゃべってるときにいれるのはやめてほしい。本気で。
寝てる間に慣らした…ってそれなのに気づかず寝てた俺に嫌悪感。なんで気づかないんだよ鈍いとかそういう問題じゃないぞ。
「あぁあぁっ!や、やぁー!」
「せっかく夜這いごっこしにきたんだしやってみるか?夜這い…どんなセリフが夜這いっぽいだろうな…」
「そ、なことっアッ考えなくていい…アァッ」
夜這いごっこまだ引きずってたのか!もういいよそんなのやらなくていいからさっさと終われ!
シズちゃんはセリフが決まったのか、俺の耳元に唇をよそる。何を言われても大丈夫だ。しょせんシズちゃんが言うことだ、たいしたことはない。
「なぁ…」
「な、何…っ」
「旦那より俺のほうがイイだろ、奥さん?」
「は…っひぁあああ!!」
どうして人妻設定なんだよぉぉぉ!!
本当にシズちゃんは俺に予想できないことばかりやってのけるね!俺はあまりの驚愕と、シズちゃんの声のエロさと突き上げられた衝撃で、イった。