覚悟を決めた静雄は臨也の性器に手を伸ばす。ゆるゆると扱き淡い快感を与えながら熱っぽい息を吐いた。

「手前の……臨也の、これ、で、俺をイき狂わせてみろよ……」
「…………83点。でも合格」

どういう基準の点数かは定かではないが、合格点には達したらしい。言うや否や臨也は一気に腰を進め静雄を貫いた。甲高い、女性のような悲鳴があがる。 性感を高められた静雄にとっては入れられるだけでも強い刺激となった。

「うあ、はっ、んぅううう!いざや、いざ、やぁっ!」
「あーあ、乱れちゃって……。それにイくのはやすぎ」
「んッ」

臨也の腹は静雄が放った精液で濡れていた。性器からはまだ残骸がぴゅくぴゅくと出ている。真っ赤に顔を染めた静雄は目を 逸らす。臨也の欲を煽るには十分だった。

「…………やっぱり87点くらいにはしてあげようかな」
「ひ、ぁあ、臨也ァあ!もっと、足りな……あん!ぐ、っうぅー!」
「ぅあ!?」
「あ、ぁあ……臨也の、中で出てる……?俺の中、臨也ので……ぁ、はッ……」

静雄の急激な締め付けに耐えきれなかった臨也は精液を吐き出してしまった。静雄はうっとりした表情で腹を撫でた。
臨也としては本来静雄を翻弄するつもりでいたので、今イってしまったのは予想外だったといえる。このままでは翻弄されるのは臨也自身だ。

「ふざけるなよ……」
「んあぁ!?痛っ、あ、ぁあああぁあ!」

まだ性器を抜かないまま臨也は静雄に噛みつき、勢いよく血を啜った。静雄の表情はさらにとろけたものに変わり、体の力も抜けていった。性交中の吸血行為の快楽に勝るものといったらない。媚薬に似た効果を生むこともある。
がくがくと震える静雄の体を抱きしめて、臨也は悲しげに微笑んだ。

「俺が吸血鬼で君が吸血鬼ハンターじゃなかったら、体だけでなく心も繋げることができたのにね」

その言葉は、もう理性が飛びかけている静雄には届かなかった。
もう消えかけている吸血痕を指で撫でて、臨也はすっと目を伏せた。









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