「…っあ、!」
「……狭ェ、ッ」

ずぷ、ゾロのそれが私の中へ埋め込まれた。いやらしい音とにおいと表情と感覚。そのすべてが、私をどんどん追いつめる。

「ん、ぁ、ゾロ…っ」
「力、抜けッ」
「ゃ、むり、!」

眉を寄せた顔、頬を流れる汗、逞しい身体、官能的で、子宮が疼いた。
身体を揺さぶられながら、ふと、彼の左目が視界に入る。半ば無意識に手を伸ばすと、彼の腰の動きが止まった。

「…は、……名前?」
「……目……痛い?」

2年前まで私を映していた左目。いつの間にか閉じられたまま、私を映すのは右目だけ。

「痛かねェよ」

おそるおそる、触れた。縦に入った傷を撫でると、手首を緩く掴まれる。そして彼の大きな手の平が、私の手を覆った。
目から頬、そして唇へ。私が手を移動させると彼の手も移動した。彼の薄く開いた唇に、私の指が入る。

「――……、」

ぞくぞく、した。
私の指を舐めるゾロの、瞳に、捕らえられた。肉食獣のような、ギラギラとした瞳に。

「…っひ、ゃ!」
「…締めてんじゃねェよ…っ」

突然再開された動きに驚いて両腕を彼の首に回した。
思わず声が上ずる私を見て、ゾロは意地悪な笑みを浮かべた。

「ゾロ、ゾ、ロ…っ」
「―――先にイっとけ、」
「…っぁ、あ、――ッ!」

ぎゅう、と彼を抱きしめて、私は膣を収縮させた。
私が達して尚、私を突き上げる彼を感じながら、もう私が映ることのない左目の分まで、ゾロの身体に、私を刻み付けることが出来たら良い、と思った。



(私の中も、貴方でいっぱいに、)

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