DIOの館で働こう!

『DIOの館――スタンド使い面接室』

「きみは…特別な力を持っているそうだね。ひとつ、わたしに見せてくれると嬉しいのだが…」
「力、というか…は現象と言ったほうが適切なんですが…」
「現象?どんな?」
「時間を止めることができます」
「えっ」
「まあ、ちょっぴりだけですが」
「そ、そうか…」
「DIOさん?なんだか青ざめていますが…大丈夫ですか?」
「ああ、いや、気にしなくてもいい。それより…ちょっぴりだけ、と言ったが…2秒?それとも3秒くらいか?」
「もうちょっといけますね」
「…5秒ほどだろうか?」
「10分です」
「じゅッ…!?」
「そう…短いんですよ。遅刻しそうな時くらいにしか使えなくって」
「…すこし、待っていてくれ」
「…?はい、分かりました」
「すぐ戻る」

ダダダッ

「テレンスッ…!」
「DIOさま、今は面接の時間では?」
「時止めのプロが来たのだ…!」
「よかったではないですか。さっそく雇いま」
「きっとこのDIOはバカにされるのだッ!!『えっ、DIOさまって強くてカッコイイのに、たった数秒しか時止めできないんだwwwダッサwww』というふうにな!」
「そんなことはありませんよ」
「だって、だって…!」
「駄々こねてないでさっさと仕事してください」
「(…そーいうテレンスがピコピコやっているのはげえむではないのか…?)」
「ああ、これはスタンドの訓練です。あー忙しい忙しい」
「WRY…」

トコトコ…ギィィ…

「あ、DIOさん。おかえりなさい」
「…た、ただいま」
「それで…DIOさんの能力も見せてくれませんか?」
「こ、このわたしの能力はだな、」
「はい」
「…」
「…」
「茨だ。探し物から相手の心の中まで知ることができる」
「すごい!最強ですね!」
「フフン」