デザイナーとDIOさま

「DIOさまはうっとりするような黄金の髪をお持ちですので……」
「ふふん」
「黄色でまとめましょうか」
「よかろう」
「このハートは額に…そうです、はい」

「たけのこ、着たぞ」
「お似合いですDIOさま。まるでファッションリーダーです」
「タイトだが動きやすくていい。先がとんがってる靴もナウくて気に入ったッ!」
「(ナウくて……)」
「どうした?」
「いいえ?あ、待ってください」
「む?なんだ」
「これではまだ世界中にありふれたファッションです。なにか、こう…アクセントが……」
「なにかポーズでもとってみせようか」
「お願いします」

「ピーンと来たッ!DIOさま失礼しますッ!!(ガバッ)」
「たけのこ…股が……」
「エクセレンッ!エクセレント!!」
「股が…スースーする……」
「帝王とは!」
「(ビクゥッ)」
「急所をさらけ出しても世界を闊歩する者のことです!」
「なるほどなァ…」
「これで今日からDIOさまはファッションモンスタ〜ですね」
「ンッン〜……ファッションモンスタ〜か。気に入ったぞ。ヴァニラやテレンスの分も頼む」
「毎度ッ!」