「こちらCブロック。Bブロック以上ありますか、どうぞ」
「こちらBブロック異常なしってうぉわぁあああプツン」
「バ―――――ン!!!!」
「惜しい仲間を失った…」
「…ねぇ、何してんの?なまえちゃん、ガゼル、バーン」
台所からガタガタと音が聞こえたので来てみると、狭い部屋になまえちゃんとバーンとガゼルが集まって騒いでいた。
「あぁ、簡単に言うとゴキブリ駆除」
「止めろ、なまえ!その名を口にしてはいけない」
「そんな、ボルデモートみたいな…」
もっと詳しく言うと、それぞれ殺虫剤を片手に、なまえちゃんにいたってはほうきも持って、ガゼルは椅子の上に、なまえちゃんはテーブルの上に、バーンは台所のシンクの隣のちょっとしたスペースに乗っている。乗るな。
「こちらAブロック、Bブロック応答願います、応答願います」
「…っう、こちらBブロック。GはCブロックに向かった。引き続き臨戦態勢を崩さないよう気をつけ「きゃぁあああ」なまえーーっ!!!」
「ひぃぃいいい!!Gがぁああ!!救援願います!救援願いますぅううう」
ちなみにガゼルはなまえちゃんのとなりに置いてあった椅子に腰かけている。
「ガゼルが助けてあげればいいんじゃないかな」
「…っく、すまないなまえ。私にはどうすることも」
「なにが…っくだ」
なまえちゃんはテーブルの上まで登ってきたゴキブリに、下手な動きも出来ずに固まっている。
なまえちゃんの傍まで行って、殺虫剤をゴキブリに発射した。
なまえちゃんはというと、そーっと俺の肩に手を置いて、床に降り、俺の後ろで様子をうかがっている。かわいいなぁ。
ゴキブリが動かなくなったのでティッシュを何枚も取って、掴むとゴミ箱に捨てた。
「何だよ、グラン。あんた出来んならさっさと来てくれよ」
「そうだぞ、私たちはかれこれ20分、3人で悪戦苦闘していたというのに」
「ガゼルもバーンも逃げてばっかりだったじゃないか」
「そうだよ!ガゼルもバーンも頼りにならない!私ヒロトと結婚する」
「か、考え直せなまえ…」
「私もそんなこと認めないぞっ」
カサカサ…
「ん?ちょ、ちょっと誰?変な冗談はよしておくれよ」
「俺も冗談だと信じたいよ…」
「一匹いたら30匹いると思えだっけか…」
「バーン、それを言うなら100匹だ…っ」
(きゃぁあああああ)

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千秋さまからリクエスト頂きました!3topギャグです!
苦情受け付けます;;;;
感想くれると嬉しry