※18禁です!!
18歳未満の方、エロ…その言葉を聞くとイラッとするぜ!等々苦手な方はUターンお願いします。
「今は・・ダメだって・・・!」
遊馬がベッドの上で抵抗するが・・・遊馬を押し倒している当人・凌牙はびくともしない。
「誰もいねーだろ。さっきから独り言ばっかいいやがって。」
「だからっ居るんだってばっ」
しかしあっさり凌牙にキスされてしまう。ついクセで唇を小さく開いたままにしてしまい、すぐに凌牙の舌が滑り込んできた。そのまま舌を絡められ口腔を蹂躙されれば、あっという間に抵抗する力が抜けてしまう。
「ぅん・・や、め」
「やめるかよ・・」
制服のシャツの裾に凌牙の手が伸び、胸の上まで捲り上げる。
「あっやだぁ・・・」
胸の突起を弄られ、いつもと違う自分の甘い声が唇から漏れる。
「お願・・シャークぅ・・・今日はやめ・・っ」
「やめねーよ。」
うるさいとばかりにまた唇を奪われ、懇願すらできなくなる。
遊馬の瞳が凌牙の後ろにいる碧い影を映す。
『これが、人間の生殖行動。』
まじまじと凌牙とのキスを至近距離で見ている生命体・・・アストラルだ。
『わたしは気にするな、遊馬。かまわずキスというものを続けてくれ。』
(気にするなって・・無理に決まってるだろー!?)
内心叫びたかったが、凌牙に舌を弄ばれていたので無理であった。
「・・っはぁ・・・見んな、やめろよ・・」
ようやくキスから解放されるとおもにアストラルに向かって言う。
「・・・・嫌がられると、余計に煽られるな。」
「え、いやシャークのことじゃ・・・ああぁっ」
ズボンの上からぎゅっと自身を握られ、思わず嬌声をあげる。
撫でられるとまだ慣れない快感に身体が震える。
どうしてこんなコトになったんだっけ?
遊馬は恨めしくアストラルを睨みながら、数分前を思い返した。
* * * * *
そう遊馬の家は珍しく姉も祖母も旅行に行った為、凌牙を(無理やり)デュエルに誘ってついでに泊まってもらおうとしたのだ。
デッキ構築を2人でしていると、普段は割と遊馬の皇の鍵に入っていることが多いアストラルが現れた。
もう夜であったし、いつ凌牙といい雰囲気になってしまうかわからなかったので遊馬は鍵に戻るように頼んだ。
・・・・凌牙と身体を重ねるのは初めてではないが今のところキスすらアストラルに見られてはいない。
だがアストラルは何故だ、どうしてだ、と逆に興味が湧いてしまったらしく鍵に戻る気配はない。
そんな中、相手にされなくなった凌牙が・・拗ねた。
「・・・・・・・オイ」
「な、なんだ?シャーク・・」
アストラルに向かって喚いていた遊馬は凌牙の眉間の皺に気付き、ようやく自分の身の危険を感じた。
「やる気ねーなら今夜はデュエルしないぞ。」
「えぇ!?やだ!つーかデュエルしなかったら何するんだよ!」
「・・・・・お前本気で付き合ってる相手と一晩中カードゲームするつもりだったのか?」
更に凌牙の眉間の皺が深く刻まれる。何をそんなにへそを曲げてるのか遊馬にはわからない。
「それ以外にやりたいコトあったのか?」
「・・・・・・・お前、ホントにデュエル脳だな。お前こそ、オレと二人きりでやりたいコトないのかよ。」
ようやく遊馬にも凌牙の言いたい事がわかってきた。
今の今まで考えてて、アストラルをどうにかカギにいれようとした原因だ。
遊馬は顔が熱くなっていくのを感じる。顔は真っ赤であろう。
「あ・・う、そそソレは・・」
遊馬の慌てた様子に少しだけ機嫌をよくした凌牙は、意地悪く笑う。
「ん?あるのか?・・・言ってみろよ。」
凌牙はデッキを脇に置いて、遊馬の横に腰を下ろす。
「なっねぇよ!」
「ウソつくな。」
「・・・・っ」
凌牙は遊馬の腰に腕を回して、自分のそばに引き寄せる。至近距離になり遊馬は胸がドキドキ高鳴る。
『遊馬、君はシャークと何をしているのだ?』
アストラルの声を聞いた瞬間、遊馬の胸のドキドキは別のモノに変わる。
そうだ、コイツが居た。
遊馬は血の気が引くのを感じる。
「遊馬・・」
そんな中、凌牙は遊馬の頬にキスをした。
もちろんアストラルにバッチリ見える。
「・・・・・やっやっぱ今日はダメだーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!」
ドンと凌牙をつい突き飛ばすと、凌牙は頭を床に打つ。
遊馬は更に焦った。
「わ、悪いシャーク!大丈夫か!?」
凌牙は無言で静かに起き上がった。
だが、明らかに怒っている。
「シャーク・・痛いとこ、とか・・っ!?」
近づいた遊馬を凌牙は荷物を持つように肩に担ぐと、何も言わずにベッドまで運ばれる。
そして勢いよくベッドに下ろされる・・否、叩きつけられるに近い。
「っっ!」
ベッドに背中を打ち、息が詰まる遊馬に、凌牙は問答無用で覆い被さる。
「や・・シャーク・・・駄目だから」
「てめえの事情なんか知らねーよ。」
抵抗する暇もなく押さえつけられ、無理やり唇を奪われた。
アストラルが気になり横目で見ると、やはり興味深そうに見学している。
そしてとんでもないことを言いだした。
『このシャークの様子・・テレビで見た「はつじょうき」というやつだろうか?』
あながち間違いないが、あまりに凌牙に失礼である。
『ではこれは・・人間の生殖行動か?人間は同性でも大丈夫なのだろうか?』
淡々と観察しているアストラルに遊馬がこれ以上耐えれるハズがなかった。
唇が解放されると同時に遊馬はアストラルの方を向いて怒鳴る。
「アストラル!見るなっつってんだろ!」
『何故だ?わたしは知らない事を知りたいのだ。邪魔などはしてはいないだろう?』
「これは知らなくていい!カギに戻れよ!」
『断わ・・・遊馬、いいのか?』
「は!?」
アストラルが遊馬の横に視線を向ける。
ようやく遊馬もそれで隣の不穏な気配に気付いた。
『彼は、怒っているようだが・・』
遊馬がゆっくり隣に目を向けると、凌牙が静かに微笑んでいる。・・・口元だけ。
「シャーク・・これは、その・・・」
「なぁ。」
シャークが遊馬の腕を強くシーツに食い込ませた。
「遊馬・・・いい加減にしろよ。」
「だっ・・だって」
凌牙は遊馬の耳に噛りつく。遊馬は悲鳴を堪えてビクリと震える。
そしてそのまま低く囁いた。
「ヘボには、仕置きが必要だな。」
遊馬はアストラルを恨めしげに睨む以外できることはなかった。
そして今に至る。
ズボンからのもどかしい刺激とアストラルの熱視線から戦う遊馬はおかしくなりそうであった。
「ハッ!嫌々言う割にちゃんと勃ってんじゃねーかよ。」
凌牙は喉でクク・・と笑いながら、更に強く遊馬自身をズボンの上から揉む。
「ちが・・!あぅ・・っ」
「ならこの染みはなんだよ?」
すでにズボンに小さな染みができていた。指摘された遊馬は脚を閉じて隠そうとするが、凌牙の身体に遮られる。
「居るとか見られるとか言ってるが、案外そっちのほうがイイんじゃねーのか?」
「やっ・・そんなこと、ねぇ・・ひぁああっ」
凌牙は遊馬の胸の突起に噛み付いた。胸の突起に強い刺激を受けて遊馬はあられもない声を上げる。
その隙に凌牙は遊馬のベルトを外すとチャックを素早く開けて軽く下着ごとズボンを下げる。
そして遊馬のまだ幼いが・・はっきり雄を主張するものを直接触る。
「相変わらず可愛いな。」
くにゅと握ると凌牙の手の中で小さな遊馬自身はぴくんと震えた。
「ひ・・駄目だ・・って、はぁ、あっあっ」
凌牙は遊馬の身体中にキスを落としながら、手は容赦なく遊馬を攻めたてる。自分ですらあまりシたことがない遊馬にとって、凌牙から与えられる快感は激しすぎてただ喘ぐことしかできない。
『遊馬・・君も「はつじょう」しているのか?これが人間同士の・・・。不思議だ。』
しかも今回はアストラルが真面目に見てるものだから、集中できないというか・・・恥ずかしいというか。
「やっやぁ・・見んなっ・・ひぅっ」
突然凌牙が遊馬の膝裏に手をいれると大きく左右に開いた。
勃ち上がった遊馬自身や色々なところが凌牙にとてもよく見える体勢だ。
勿論、アストラルにも見やすくなる。
「やめ・・何し・・・!!」
慌てて遊馬は両手で自身を隠そうとするが、凌牙に睨まれ思わず固まってしまう。
「他のこと考えてただろ。」
「・・・・!だって、アストラルが・・」
「見せてやれよ。」
凌牙が固くなってきた遊馬自身にちゅ、と音を立ててキスをする。
「お前は、オレのものだってコト。」
「へ・・?」
凌牙はそれ以上何も言わず、遊馬の脚を大きく開かせたまま勃ちあがった遊馬自身を銜えた。
暖かい口腔に誘われ舌が絡みつけば遊馬は快感のあまり爪先をピクピク震わせる。
「やぁぁっあ、あっシャークぅ!」
凌牙が銜えたまま頭を上下させる度に遊馬は嬌声をあげ、凌牙の髪が内ももを擦るたび敏感に反応してしまう。
凌牙を押さえようと凌牙の頭に手を伸ばすが、上手く力が入らず凌牙の髪に指を絡めているような状態になってしまった。
「あっだめ・・っイッちゃう、からぁぁ!」
絶頂が近付き、遊馬の腰も自然に揺れはじめる。
しかしとたんに凌牙は口淫をやめて顔を上げる。
「・・・シャーク?」
凌牙は自分のシャツの裾を捲り、唾液でてらてらと光る口元を拭いた。
裾を上げた為見えた薄い腹筋に遊馬は釘付けとなる。
「駄目、なんだろ?」
凌牙はシュルリと自分のネクタイを鬱陶しそうに外す。
「え・・・」
「お前が駄目だって言うからやめてあげたんじゃねーか。」
「それは・・」
ジンジンと疼く遊馬自身は早く早く絶頂を迎えたいと訴えている。しかし遊馬のわずかに残った理性は恥ずかしさとアストラルの存在を警告している。
「なんだよ、不満か?」
「ふぁっ・・!」
頬を撫でられただけで遊馬はビクビク震える。
「ハッ淫乱なやつ。」
「だってぇ・・・シャーク・・」
「しかも嘘つきだ。」
凌牙は遊馬を後ろから抱えると、ベッドに腰掛ける。
遊馬と凌牙の視線の先には少し大きな鏡があった。
「見ろよ。」
鏡に写るのは、凌牙の膝の上にいる自分。凌牙が脚を開かせているから全て見えている。シャツのボタンを外しただけの凌牙と違い、遊馬はズボンと下着は片足の膝に引っ掛かっているだけ、シャツも両肩が見えるほど大きくはだけて、やらしくピンと尖った胸の突起の間に皇の鍵だけが普段とかわらずそこにいた。
遊馬の顔は自分では見たことがないほど、『欲しい』という淫らな顔をしている。
なんて、きたないオレ。
こんな自分を何故凌牙は求めるのだろう?
恥ずかしさに俯こうとしたとき、鏡の端に何かが写った。
先程まで視界に入らなかったアストラルだ。
まじまじと遊馬を見ている。
『コレが・・性器?動いているな・・』
これが遊馬の羞恥心が限界に達した時であった。
「・・ふ・・う・・!・・・ふぇ・・え・・」
もう快感でもおかしくなりそうで、恥ずかしさでもおかしくなりそうで、遊馬は泣くしかなかった。
「遊馬!?」
『どうしたのだ?』
アストラルより凌牙の方が行動は早かった。
すぐに遊馬を自分の方に向かせると優しく抱き締めた。
「シャーク・・・」
嗚咽を堪えながらも、凌牙に頭を撫でられるとまた涙が零れた。
「悪い・・いじめすぎた。」
先程までとはうって変わって凌牙は大切そうに抱き締めて、慰めるようなキスをする。
「酷いよ・・シャークのバカ。」
「お前が可愛いからいけない。」
「どこがだよ・・ひでー顔だったじゃん。」
凌牙は可笑しそうに笑うと、遊馬の手を自分の脚の間に導いた。
ズボンの上からでも苦しそうなのがわかるほど、勃ちあがっている。
「オレをこんなにさせといて言うのか?」
「あ・・シャーク・・・」
「やめろ、撫でるな。」
確かめるように凌牙の股間を触っていると、凌牙が熱い吐息を零した。
「・・・・・・・まだいるのか?」
「え?」
「例のアスなんとかって奴。」
「なんで?」
今までアストラルを気にした様子もなかった凌牙が聞いてくるのに遊馬は疑問を覚えた。
「そいつに見られたくないんだろ?泣くほど嫌ならオレはこれ以上無理にはしない。」
「シャーク・・」
遊馬はゆっくり凌牙の身体から離れた。
「ホラ、さっさとトイレで抜いてこい。これ以上今のお前と居たら・・泣いても犯しそうだ。」
凌牙は遊馬を見ないように視線を逸らす。
そんな凌牙を見た遊馬は胸をしめつけられた。
凌牙は、優しい。
同じ男としてあれだけ我慢をするのがどれほど辛いか遊馬には痛いほどよくわかる。
なのに凌牙は遊馬が泣いたら、優しく大切そうに抱き締めてくれた。
でも遊馬は、凌牙にも辛い思いはしてほしくなかった。
「り・・りり、凌牙ぁ・・!」
遊馬が珍しく名前で呼ぶと、凌牙は驚いたように遊馬の顔を見る。
遊馬は恥ずかしさで震える手をワイシャツの裾を掴むことで堪えた。
「して・・・。」
唖然とする凌牙に遊馬はもう一度ハッキリと言う。
「オレ、凌牙が欲しい・・!」
ようやく理解した凌牙は遊馬を怒鳴りつける。
「馬鹿野郎!そんな震えて何言ってんだ!」
「オレだって凌牙が欲しいんだよ!」
本心だ。
嫌なわけじゃない。恥ずかしいが、いまだに勃起をしたものは萎えることなく本能は凌牙を求めている。
困惑したように凌牙は額に手をあて、深くため息をつく。
「じゃあ、ここで手を使わずに1人でイけよ。」
「え・・?」
「シーツにお前のソレ擦りつけて1人でできたらオレをやるよ。・・・・・無理だろ!だったら馬鹿言ってないでとっとと処理してこい。」
遊馬は唇をきゅっと結ぶと、ベッドに上がる。
「遊馬・・!?」
「約束だからな。ちゃんと最後までしろよ。」
遊馬はベッドの上にうつ伏せになる。
恥ずかしすぎてアストラルの存在は探さないことにした。
ただただ、凌牙だけを想って。
ゆっくり腰を揺らしはじめた。
「あ・・!」
シーツに擦れる感触にいつもと違う感覚。それは快感を生むのに時間などかからなかった。
「凌牙・・っりょおがぁ・・・っあ、あっ・・!」
元々凌牙に愛撫されて勃っていたものはすぐに先走りでシーツを濡らしはじめる。手の使えないもどかしさに自然と腰の動きは早くなり、必死にベッドに押しつける。
「はぁ・・んは・・っりょー・・がぁっ」
シーツの皺が濡れた遊馬自身に絡み付く。二つの玉も同時に刺激されて遊馬は今にも絶頂を迎えそうっあった。
「も・・イくぅ・・あっあっりょお・・がっりょうがっりょーがぁぁ・・!」
夢中で快感を追うように腰を振り続けていると、後ろから誰かに抱き締められた。
「もういい。」
「うぇ・・?」
「馬鹿が。」
抱き締めてきた凌牙は遊馬の絶頂寸前で震える自身に指を絡める。そのまま上下に擦りあげる。
「オレの手でイけ。」
尿道の先を爪で軽く抉られ、玉を揉まれて、綺麗な凌牙の指に犯される。
遊馬はすぐに視界が真っ白になった。
「りょーが・・・!あっああ、ひあ、ぁああー・・!!」
ピュル、と白濁がシーツの上に飛ぶ。ベッドについた膝に力がはいらずガクガク揺れた。
凌牙は白濁が止まるまで扱き続け、ようやく解放された遊馬は激しい呼吸を繰り返した。
絶頂に達した遊馬は肩で息をしながら凌牙にキスを強請る。
遊馬のお強請りに気付いた凌牙にキスされ、遊馬は嬉しくなって改めて抱きつく。
「りょーが・・約束!」
「・・・・ホントお前にはかなわねぇぜ。」
凌牙は苦笑しながら、ベッドの枕元からローションを出す。
「優しく出来ないかもしれねぇ。」
「いい。我慢できるし。」
凌牙は遊馬をうつ伏せにさせ、腰だけ高く上げさせる。まだ上手く膝に力が入らないが、遊馬は精一杯凌牙のやりやすい態勢を心がけた。
恥ずかしい格好だが、もう遊馬はひたすら凌牙が欲しかった。
そして凌牙はローションで濡らした人差し指を遊馬の後ろに入れる。
「ん・・っ」
「相変わらずキツいな・・」
「は、早く・・」
いつしても感じる圧迫感に遊馬は眉を寄せる。
「馬鹿、煽るな。」
「だって・・!」
それでも凌牙は指を少しずつ増やしていった。
指が奥まで入るようになると前立腺をかすめて遊馬にも快感が生まれはじめる。
「ふあっ!」
「ここか?」
ぐりっとある一点を押されると快感と言う名の電気が走る。
凌牙は執拗にその一点ばかり攻めてきた。
「やぅ・・そこばっか・・・っはぁ・・ふぁぁ・・きもちぃ・・!」
「素直じゃねーか。」
「だ・・だってぇ・・んあぁっ」
再びたっぷりとローションが流しこまれ、ぐちゅぐちゅと卑猥な音が部屋に鳴り響く。
イったばかりの遊馬自身もいつの間にか再び勃ちあがっていた。
「も・・凌、牙・・・早くぅ・・入れてく、れ・・・!」
「まだキツい。駄目だ。」
遊馬は振り返り、凌牙を請うように見つめる。快感によって生理的に出た涙のせいで少しぼやけて見えた。
「我慢、できない・・欲しいよお・・!」
凌牙の眉間に再び皺が寄る。
ばか、と声には出さずに口の動きだけでつぶやいた。
「オレが、どれだけ耐えてると思ってるんだ・・!」
まばたきをして涙の膜が消えると、凌牙の顔がよく見える。
凌牙の青い瞳は獲物を狙う捕食者の目であった。
「もう止められないからな。」
凌牙がズボンのチャックを下ろし、下着から自身をとりだす。
「うん。」
年齢差だとしても同年代の少年より大きな凌牙自身はすでに固く勃ち上がっていた。凌牙は手早くコンドームを取り出して自身に装着する。
これだけ大きくなっていたら相当苦しかったろう。
それでも凌牙は遊馬が辛い思いをしないよう耐えてくれたのだ。
身体の奧が熱くなる。
「遊馬・・」
凌牙が遊馬の細い腰を支えると、一気に遊馬を貫いた。
「・・・・っつ!」
圧迫感と痛みに遊馬はシーツに指を食い込ませ、耐える。
「キツ・・っ大丈夫か?」
凌牙の苦しそうな声に、どうにかうなずいて答える。
労るように凌牙が遊馬のうなじに舌を這わせる。そのままキスを優しくされれば、強ばった遊馬の身体の力も抜けてゆく。
「ん・・凌牙・・・」
「悪い・・動く」
凌牙はキスを終えると、更に奥まで遊馬の中に入っていった。慣らしきれなかった分ローションをいつも以上に加えたのか、凌牙が動くとグチュリと遊馬の中から水音が聞こえる。
「んあ・・凌牙・・!」
凌牙が腰を揺らしはじめるとその音が更に鳴り響く。動くたびに入れすぎたローションが遊馬の内股を伝い、シーツに染みをつくる。その様はまるで女の子の愛液が溢れているようだ。
「ひっん、あっ・・激・・しっ」
凌牙は彼らしくもなく始めから大きく腰を揺らし、遊馬は与えられる快感に追い付けず溺れるように呼吸を乱して啼く。
「りょーがぁ!うあ、ぁあっまっ・・やぁぁ!」
肌と肌がぶつかり合う音が加わり、遊馬の身体が快感に悶える。
奥まで叩きつけられ、前立腺を擦られ、遊馬はただ凌牙を呼び続けた。
「も、だめ・・っ!りょ、がぁぁ、ああああ!!」
「・・・くっ」
最奧に当たると、ビクビクッと遊馬は全身を震わせて絶頂を迎える。すると後ろからも切なげな吐息が漏れ、遊馬の中で凌牙自身がイったのを感じる。
「遊馬・・」
後ろからぎゅうっと凌牙に抱きしめられる。凌牙の顔が見たくて寝返りを打つと、まだ快感でいつもよりトロンとした愛しい人に思わず遊馬は唇を重ねた。
凌牙も答えるように舌を絡めてくる。
「足りねぇな。」
凌牙は唇を離すと髪を掻き上げながら妖艶に笑う。
髪を掻き上げた為現れた、汗で湿った凌牙の首筋に遊馬は生唾を飲み込んだ。
「・・・・オレも。」
ヤりたい盛り。一回二回じゃ二人は満足など出来なかった。
凌牙は一端遊馬から抜くと使用済みコンドームを処理する。そして新しいコンドームを開けようとした凌牙の手を遊馬は止める。
「どうした?」
「・・・・・・付けないで欲しい。」
「は?」
凌牙は今日何度目かわからないが、眉間にシワを刻む。
凌牙は遊馬の身体に出来るかぎり負担をかけないように毎回コンドームを使用した。それを遊馬はちゃんと知っている。
「すぐにシャワーで流せばいいし・・・今日は凌牙をちゃんと感じたい。なんか今日凌牙、変だし。」
「変だと?」
遊馬は凌牙の腕に抱きつきながら頷く。
「なんかーいつもより意地悪だし、早いっつーか激しいし・・違ってたら悪いけど、何かオレが欲しい?みたい。」
凌牙は最初は固まっていたが、微笑んで遊馬の頭をポンポン軽く叩く。
「・・・・・・お前が悪い。」
「え!?」
遊馬の驚いた顔に凌牙は満足そうな表情にかわる。
「お前がアスなんとかってヤツばかり気にしてオレをちゃんと見なかったろ?ソイツとはいつも居るんだろうけど、オレはお前と二人きりなんて・・・って何言ってんだオレ。」
言い過ぎた、と口元に手を当てて凌牙は自分に舌打ちをする。
一方遊馬はそれどころではない。
「え、え・・そ・・・それって・・」
嫉妬?独占欲?
自惚れてもいいのだろうか?
遊馬が問う前に凌牙が先手を打つ。
「お前はオレのだろ?遊馬。」
ずるい。
そんな真摯な顔で見つめるなんて。
デュエルの時以上なカッコいい笑顔だなんて。
・・・・・・・・・・・・・・頷くことしか出来ないだろ。
「りょ、凌牙だってオレのだからな!」
「それはどうかな」
「え・・?」
凌牙の言葉に不安がよぎる。表情にでていたのか凌牙は遊馬を抱き寄せる。
「本気にすんな・・ヘボ。」
「ばっ馬鹿・・!!」
ぎゅうっと遊馬は凌牙の背中に腕を回してしがみ付く。
「オレはお前のだ、お前もオレのだ・・・覚えとけ。」
遊馬が頷いて、誓いを立てるように再びキスをする。
凌牙はキスに答えながら遊馬の後ろに再び指を這わせる。
「凌牙・・っ」
「お前は体で覚えるタイプだったな。」
敏感に反応する遊馬に凌牙は口角を上げる。
「んんっ・・・はっ、そうだけど・・いま、触られたらヤバい・・っ!」
「やめるか?」
「やだっ・・!」
遊馬がさらにしがみ付くと、はだけていた凌牙のワイシャツが肩から落ちる。
凌牙は構わず遊馬をベッドに押し倒す。
「・・・・・悪かったな。」
「なに?」
「今夜は、デュエルできそうもない。」
どうやら今更、遊馬の楽しみにしていたデュエルが出来なくなったのに罪悪感を感じているらしい。
「ホント楽しみにしてたんだからな・・」
「拗ねるなよ?」
遊馬がわざと唇を尖らせると、凌牙は少し困ったように宥めてくる。
「・・・・・・じゃあ、す、す『好き』って言って」
遊馬は仕返しのつもりだったが、自分で言って恥ずかしくなり真っ赤に頬が染まる。
「そんなコトでいいのか?」
「な・・!」
凌牙は遊馬の耳元で囁くように望み以上の言葉を与える。
「・・・愛してる。遊馬。」
遊馬の心臓が一層高鳴った。
「ーーーー・・っ」
ずるい。凌牙はずるすぎる。
遊馬は表情を隠すように凌牙の肩に顔を埋めた。
「オレまで・・・ホント、変になりそう。」
「なれよ。」
凌牙はスルリと遊馬の脇に手を入れ、誘うように撫で上げる。
「そろそろ休憩は終わりでいいだろ?」
「・・・ん」
遊馬は答えるように、凌牙の鎖骨に口付ける。
「ちゃんと覚えろよ。」
「わかってる・・って、ん、あぁ・・っ」
凌牙が再び中に入っていく感覚に遊馬は身悶えた。
今度はゴムに遮られることなくダイレクトに伝わる繋がった感触。
中が熱くて、おかしくなりそうだ。
蠢くモノは遊馬の中に絡み付き、奥にいけばいくほど溶け合ってしまいそうな錯覚に陥る。
「変に、ならないほーが・・無理だろ・・っ」
凌牙が動き出す前に遊馬は荒い息を吐きながら呟く。
「可愛いな、お前。」
「ばっ・・・あ、あ、うぁ!」
凌牙に膝裏を持ち上げられ、脚を大きく開かれたまま腰を引き寄せられる。
遊馬はさらに近づくように凌牙の首に腕を回す。
「遊馬・・っ」
「りょうがっ・・りょうがぁ!はあ、あっあっあっ」
涙で滲む視界いっぱいに愛しい愛しい人の顔。
恥ずかしくていつもは目を瞑ったり、快感のあまりそれどころじゃなかったりするけど、今日はしっかり顔を見たかった。
初めて見た凌牙のオレを求める表情は・・・男の顔。
瞳はオレを求めるように貪欲に光り、色素の薄い唇はいつもより紅く色づいて荒い吐息が漏れている。
ちょっと怖かった。けどそれ以上に紅潮する頬やオレを欲しいと時折切なげに射ぬく瞳が、いとおしいと思う。
ずっと見つめているとそれに気付いた凌牙が遊馬の目に浮かぶ生理的な涙を舐めとる。
クリアになった視界で凌牙と瞳を交えると、凌牙は微笑んだ。
凌牙はそのまま遊馬に口付ける。
遊馬は堪え切れずにそのまま舌を絡めると凌牙も侵入してきた遊馬の舌を甘く吸う。
互いに口腔を、舌を、愛撫しあっていると飲み込めなかった唾液が遊馬の口の端を伝う。息苦しさに凌牙の薄い胸板を押すと唇がようやく離れた。
「・・・っは、はぁ・・は・・・・好き・・!」
もう今の遊馬には凌牙以外見えなかった。
遊馬は自然に綻ぶような笑みをうかべる。
「・・凌牙・・・大好き!」
その言葉と笑顔に凌牙の理性が吹き飛んだのはまた別の話。
* * * * *
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あ、あ、アストラル・・」
『なんだ?遊馬』
「お前、その、最後まで、見た?」
結局あの後、遊馬と凌牙は何回か行為を行い、遊馬にいたっては後半意識があやふやという状態でとてもじゃないがアストラルの顔が見れない。
凌牙に聞くと、後半は遊馬が誘ったとか、おねだりしたとか、なんか恐ろしい単語が聞こえたりした。その上最終的に遊馬は意識を手放し、後始末は全て凌牙がやったとか。恥ずかしさで死にたい気分だった。
そんなところまでアストラルに見られていたら正直ちょっとアストラルの記憶を改めてカードにして吹っ飛ばしたい。
『なんのことだ?』
「だーかぁらぁぁ、昨日のせ、せ、せせ生殖行動だってっ」
アストラルは『あぁ』と昨晩はあんなに興味津々だったのに今日はそんなに気にした様子も無く、ただ頷く。
『君が泣いた後からは見ていない。』
「ホントか!?」
アストラルはまた頷く。
『あの後からエスパーロビンの再放送があったからな。ずっとテレビを見ていた。』
そうしてアストラルはロビンの雄姿について語りだす。
遊馬はアニメを見ていたという理由に脱力した。
「そうかよ。ならいーけどさ・・。」
『ところで遊馬』
「なんだよ。」
アストラルは不思議そうに首を傾げた。
『何故朝になったのに、君もシャークもベッドから出ないのだ?』
「っうるさい!何でもねーよ!」
凌牙は疲れて二度寝していて、遊馬は腰が痛くて起きれないなどアストラルにはわからないだろう。
アストラルはそこまで気になったわけではないのか、それ以上追及してこなかった。
遊馬はもう一度布団に潜り込むと、小さい寝息をたてる凌牙に抱きついた。
ゆっくりと遊馬にも眠気が襲い、瞼をとじれば凌牙の匂いが鼻腔をくすぐる。
あったかい。
凌牙の胸に頬擦りをして、普段以上の距離に満足する。
遊馬は体の力を抜くと、凌牙と同じく二度寝の誘惑に身を委ねた。
END
や…やっちまったぜ凌遊エロ…。
中学生サイコーだぜ!←
だがおかしいな最初は「凌牙の快感我慢できない・・っでもアストラルに見られるとなんか感じちゃうっアー!」みたいな遊馬の話を書こうとしたはずなんだが…思いっきりアストラル空気だwwごめんアストラルww
ここまで読んで頂いてありがとうございました!