バーンと南雲0
「諦めろって」
確かにそう言った
のは、オレ?
「強くなりたいだろ?もっともっと、父さんのために」
父さん。父さんに喜んでもらいたい。
でもなんとなく、分かっていた。
この先には、オレの大好きなサッカーは無いんだってことに。
「どうするよ、ヒロトも風介も、さっさと決めちまったぜ?お前だけなんだよ」
おいマジかよ、なんだよあいつらオレ1人置き去りにしやがって。
「早くしろよな、待たされるのは嫌いだって分かるだろ」
ああよく分かるぜ、オレはいつまでもうじうじしてるような奴なら、
「諦めろ」
なんでも無理矢理オレのもんにしちまうような、やな奴だもんな。
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