イチゴスイーツフェスタ

「っ…」
はぁはぁと熱がこもった息で、室内の温度が少し上昇したような気がする。
「こん、な使い方っ…」
「罰が当たるって?こんな姿のあんたを見れたんだ、それでもいいさ」
そう言いながらスコールはもう一つ、と呟いて手にしたそれを押し込んだ。
「ぅく…っも、むり…」
クラウドが頭を緩く振った。正確には四つん這いにされているクラウドには頭を振ることしかできなかった。
腕と足は小刻みに震え身体を支えるので精一杯だ。
肩を落とせばすぐさま姿勢をスコールに正される。
恥ずかしさのあまり目を覆う布にじんわりと涙が滲んだ。
「そうか?ココは美味しそうに食べてるぞ?」
ぐちゅり。
指を一本入れて掻き回せば中でツブツブとしたいちごが奥を刺激する。
「ぅあぁ…っ」
中を刺激されることによる快楽と、熱さで融けてきたいちごによる甘い香りにクラウドの頭はおかしくなりそうだった。

ティナの手伝いを終えて、お礼にと余ったイチゴを貰って帰ってきたのが運の尽き。
二人でいや、スコールが見守る中イチゴを食べていたクラウドにスコールはさっきの続きがしたいと告げた。
熱がこもった瞳で見つめられ、クラウドもビニールハウスでのことを思い出し、身体が熱くなっていくのを感じた。
イチゴも食べたいが、今は熱を解放したい。
クラウドはスコールに頷いてみせた。
あれよあれよと脱がされていく服。
クラウドがベッドに行きたいと言おうと口を開けたが、口からは声はおろか何も発することができなかった。
「な…」
「たまには、…な?」
何が、な?なのか。
スコールの手に握られている細長い布に嫌な予感しかしない。
顔に、目に、巻き付けられる布。そして身体が浮かび上がる。目隠しをしてどうやらベッドに下ろされたようだ。
「ス、コール?」
「あんだが恥ずかしくないようにしてるだけだ」
何をいまさら。もう何回身体を重ねてきたと思ってるんだ?クラウドが抗議しようとしたその時、仰向けだった身体が反転し、俯せにさせられた。
「ちょっ」
「クラウド、四つん這いになってくれ」
「っ!」
いきなり耳元で囁かれクラウドの身体がびくんと跳ねた。
目隠しのせいか、些細なことに敏感になる。
戸惑うクラウドにスコールは追い撃ちをかけるかのように、指で背中や内股をなぞった。
「ぁ、」
ぞくぞくとした何かがはい上がってくる。
「気持ちよくなりたいだろ?」
くちゅ、と耳を舌で愛撫され、耳たぶを噛まれる。指は身体の至る所をはい回り、そのまま首筋まで舐められて肩に歯を立てられた。
「く…ん、ひぁっ」
「クラウド」
優しい声で再度囁かれる。
今から行われることはスコールが言った通りきっと恥ずかしいことなのだと、きっと酷いことなのだと、わかってはいたけれど、理性を手放す方をクラウドは選んだ。
クラウド自身には触れることなく、身体のあちこちを指で舌で愛撫する。
白い肌に跡が点々と残り、まるでそれはいちごのような赤だった。
小さく息づく蕾に触れれば、途端に跳ねるクラウドの身体。
「や…」
「いやじゃないだろ」
目隠しをしていてよくわからないが、きっと自分は今スコールにあそこを見せている格好をしている。そう考えるだけでもクラウドの身体は震えた。
ぐいっとスコールが押し広げ舌を差し込めば、慌てたクラウドがバランスを崩し肩で身体を支える形になった。
「や、いやだ!はなせっ」
「うるさい」
「見るな触るな!ふ、んあぁっ…」
舌を抜き、中指を入れて中を掻き回せば粘着質な音が耳に刺さる。クラウドは手で耳を塞ごうとしたが、スコールに止められた。
「ちゃんと四つん這いになれ」
「い、や…だ」
「クラウド」
「ひぁっ…!」
囁くと同時に胸の突起を引っ張られた。
中も以前として掻き回されていて羞恥と快楽で頭がパンクしそうだ。
「いい子だから、できるだろ?」
首を振ろうとしたらまた突起に手をかけられたのがわかった。クラウドはのろのろと上体を起こす。
「いい子だから、褒美をやるよ」
後ろの指を抜き、クラウドの髪を優しく撫でた後、スコールは囁いた。
「イチゴ好きだろ?食わせてやるよ」
「え…?」
次の瞬間、後の蕾に何かが押し当てられた。
「スコール!ま…うあぁっ」
ぐぐぐと押し込まれるそれは、本来ならば口で食すはずのイチゴ。ティナからもらったイチゴ。それがクラウドの蕾に押し込まれた。
それはくちゅんと小さく音を立ててクラウドの体内へと埋め込まれた。
「あ、はぁ…っん」
お腹が圧迫されて息苦しい。
「締め付けてるな…旨いか?」
「ば、かっんぁ、はっ…」
ぐいぐいと押し込まれるイチゴ。行為に慣らされた身体は目隠しでいつもより敏感で、小さな刺激も逃さずに快楽へと変換してはいるが、小さなイチゴ一粒では質量が物足りなくて、自然と無意識に足を擦り寄せ腰を振った。そんなクラウドを見てスコールはフッと笑った。
「全然足りないよな?」
もう一粒、押し当て中に入れる。
「ふ、あぁぁぁっ」
「何粒入ると思う?」
「あ、ん…わか、なっ」
「入るだけ、欲しがるだけ食べさせてやる」
「やぁ…っんんく、ぁ、」
つぷん。ぐちゅ。
「あっだ、め…やぁっ、くぁぁっ」
スコールが四つ目を入れたところで、クラウドが熱を放った。
「は、はっ、ん、はぁ、」
「イチゴでもイけるなんてやらしいな」
「ちが、」
「違わないだろ?ほら、もっと食べろよ」
室内にイチゴの香りが漂う。
今いくつ入っているのかわからない。
クラウドの腕はがくがくと震えもう堪えられそうになかった。
「ぱんぱんに入ったな」
さわりと蕾の周辺を撫で回せば、たらりと赤い液体が垂れてきて、なんとも卑猥なその光景にスコールは思わずゴクリと喉を鳴らした。
「…も、取ってくれ…っ」
下を向き、懸命に堪えるクラウドの姿に愛おしさを覚えて、涙に濡れた目隠しを取り外した。
「クラウド」
「ん、」
クラウドの身体を起こし後ろから抱きしめる。顔を横に向けさせてキスをすればクラウドは反応を返した。
「いいか?」
「…は?」
切羽詰まったようなスコールの声に、問われる意味が分からずにクラウドは首を捻った。
「挿れるぞ?」
「え、ちょ、ま、まだ中が」
イチゴでいっぱい。そう言いたかったのに、言葉はキスに飲み込まれて、腰を浮されてそそり立つスコール自身へと下ろされた。
「っあぁぁぁぁぁっ!」
あまりの衝撃に目を見開くクラウド。
クラウド自身の体重でずぶずぶとスコールを飲み込んでしまう。中に入っていたイチゴがそれによってさらに奥へと押し込まれたり、質量オーバーになったイチゴが潰れ、赤い果汁が流れ出す。
「っ、さすがに狭いな」
「ひっあぁ、んく、ぁっはぁぁっああっ」
感じたことのない刺激に、涙が零れた。
「動くぞ」
「うぁっぁぁあっ」
腰を浮されてぎりぎりのところまで抜かれては思いっ切り突き立てられて、ぐちゅぐちゃと激しい音が鳴り響く。
「やめ、もあぁぁ!」
制止も言葉にならない。
「つぶつぶが新触感だな」
まるでジャムみたいだと。スコールはクラウドの中をぐちゃぐちゃに掻き回した。
終わったらものすごく怒られるだろうなと頭のどこかで冷静に考えた自分にスコールは苦笑いした。
「後で、ちゃんと、怒られるから」
先に言っておこう。
「な、うぁぁっ!ふあ、あっやめ、でるっ…」
「俺も…」
抽出を繰り返し、限界を迎える。スコールはクラウドの身体を抱きしめた。
「クラウド…っ!」
「くっ…あぁぁぁッ!」
放った自身をきゅうきゅうと締め付けられ、スコールは小さくうめき声を上げた。
ぐったりと身体を預けるクラウドを覗き込み、髪を梳いてやる。
「大丈夫か?」
「…っ」
「…クラウド?」
「大丈夫なわけ、あるか」
真っ赤な顔をして訴えるクラウドの額にキスをして、スコールはまたクラウドを抱きしめる。
「ごめん」
「勿体ない」
「…ごめん」
「今日あんたの枕元に勿体ないおばけが出るから覚悟しておくんだな」
それはイチゴの格好をしたおばけだろうか。
「…くく」
「笑い事じゃない!俺は後始末しないからな!」
ベッドのシーツの惨事。
赤と白の液体にまみれて、シーツはおろか体中もベタベタだ。
「責任持って綺麗にするから安心しろ」
「…イチゴ食べたかったな」
はぁとため息を吐くクラウドの口にイチゴを押し込む。
「全部使うわけないだろ」
「……甘い」
疲れた身体が癒される甘みにふわりと笑うクラウド。
その笑顔に癒されたスコール。
その状態のまま再び行為に及び、クラウドにきつく怒られたスコールは、罰としてプランターでイチゴを育てることになった。




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