裸エプロンは男のロマン2

中を抉るたびに上がる嬌声を聞きながらスコールは行為に没頭していた。普段と違う格好にスコールが煽られているように、クラウドも視覚的に興奮するのだろう。いつもより強い締め付はスコールに我慢を強いていた。
「クラウド」
「な、に…?」
「エプロンを上げて見せてくれ」
今は結合部は隠されていて見えない。一点だけ盛り上がったそこが先走りに濡れて貼りついている。くっきりとシルエットが模られているのに全容はレースの布切れに隠されていて見えない。中がどうなっているのか、それはそれで想像力を駆り立てられて確かに興奮するが、見えなかったものが姿を現す瞬間の刺激は大きい。
クラウドがゆっくりとエプロンの端を持ち上げる。赤く充血したそこはいっぱいに拡げられてスコールの雄を食んでいた。それから上に視線を移すと幾粒もの涙を流して震えるクラウドがあった。
「…ひっ」
ずくんと腰が重くなる。中で大きくなった雄にクラウドが震える。涙を浮かべて見上げる顔はうっとりと欲に溺れていた。
足を掴み爪先を口に含む。絹のさらりとした感触の下で足の指がもぞもぞと動いていた。吸い上げて、軽く噛む。それだけで感じるのだろう。クラウドは何度もスコールを締め付けては震えた。
「クラウド、もう…っ」
限界が近い。腰を大きく動かして誘われるままに絶頂を迎えようとしていた。
「スコール!誕生日おめで…」
「っ!」
「…ぅ、あ…」
突然ドアの一つが開く。驚いたクラウドがびくりと身を竦めた。その衝撃でスコールは呆気なく果てた。ぶるりと震えてからクラウドを見下ろすと目が合った。二人でおそるおそるドアの方を見ると、ドアを開けた人物は手を上げたまま笑顔を貼り付けて固まっていた。
「人の部屋に入る時はノックしろと言ってるだろう」
「うん、ごめんね…」
平静を装って正論を言えば彼は最後まで笑顔のまま素直に謝ってドアの向こうに消えた。
「…誰?」
「…父だ」
ずっと不在だったから鍵をかけるのを忘れていた。どうして今頃現れたのだろう。
いつもならもう一戦交えるところだが、すっかり興を削がれてしまった。ゆっくりと自身を抜きクラウドの中に出したものの後始末をする。無理をさせていないか、傷つけたりしていないか確かめながら処理をするとクラウドが立ち上がった。
「クラウド…?」
「っ、」
そしてエプロンに靴下という心許ない姿で出ていってしまった。スコールもすぐに追いかけたかったが裸のまま出るわけにはいかない。服を着て後を追おうと思った頃にはクラウドは家を出た後だった。




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