華氏四五一度:Amazon.co.jp
華氏451度とは約232.8℃、紙が燃える温度とのこと。
政策により書籍が禁じられTVとラジオだけがメディアとなった未来世界で消防士たちは焚書を業務とするようになっていた……という管理社会もので、映画化もされたSF小説。
絶版になったかと思えば健在。
悪意も善意もなく、むしろ善意によって職務を果たしていたら全体主義社会の構築に寄与していた、といった小説。自動的に過労死する社会でもあるに違いない。そんな描写はないんですけど。
独裁制を英語でautocracyというのはなかなかキツいシャレです。語源は違うんでしょうけれどね。
2mm芯ホルダ常用者にとって携帯できる芯研器は便利なものですが、2mm芯が衰退するにつれそれらも衰退していきました。
近年、三菱鉛筆が芯ホルダを中心とする"アーティス"シリーズを発売、新たに設計された芯研器──蓋つきで削り滓が携帯中にもこぼれない特長を持つ芯研器も含まれていましたが、アーティスは不発に終わり製造中止。しかし芯研器だけは今回紹介するユニ芯研器となって復活します。
上の黒蓋は回転式、下の排出孔は滑動式。60円消しゴムをひと回り大きくした程度の本体内部に芯削りが仕込まれています。
芯の表面を磨いたように削れます。
芯研時、芯を押しつけるようにするため構造上中身がずり下がり、底を押さえながら削らないとなりません。
この小さな芯削りの刃は鋭角に刃付けされている為か、軟らかいユニ芯は別としてステッドラールモグラフF程度の硬度でも研ぎあがるまで若干時間がかかり、また鋭角では刃も傷みやすく、鉛筆削りと違って木材を削ることもないため鈍角に刃付けしたほうが耐久性が増したでしょう。
入手性に優れるものの簡易芯研器を搭載していない
ユニホルダーの欠点を補うには十分な製品で、自席を無闇に離れられない学生らにはよいと思います。
もっとも、私は蓋無し芯研器で十分なので結局使っていませんが、このような2mm芯用製品が発売されたことを喜ばずにはおれません。
アーティスと色違いなのに百円値上がりして六百円、アーティスの失敗を補填するための値上げと思われるので、あと十五年は価格据え置きだといいですな。といってもハリバートン社が儲けているうちは無理だろうか。
そして2mm芯の需要がそのあいだ続くかはまた別問題だ。