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※今後の物語りをなんとなく書き連ねたものです。
あくまで予定なので、このお話が必ずしも出るわけではないので、息抜き程度に見て下さればと思います!
(特に見ていないからどうこうという訳ではないので、予めご了承ください!)
『僕があなたを、翔ばします。大空を駆け巡る鳥のように。翼を広げ、どこまでもどこまでも自由に。』
その時は、一緒に隣にいてくれますか?
ずっと、ずっと。
一緒に空を駆け抜けて、自由に翔びましょう。
約束をした。
ずっとずっと昔、胸の奥底に鍵をそっとかけて閉まったままの小さな宝箱。
でも鍵はどこかへいってしまった。
どこか遠くへ、遠くへと飛んでいってしまった。
そして、宝箱は未だに開かれない。
『どうして、一人でいくんですか!ずっと一緒だって言ったじゃないですか!』
『それでも僕は、あなたを守りたい。』
この身が朽ち果てても、魂は永遠にあなたに寄り添い、永遠に慕い続ける。
『逃げて…………いや、死なないで!!』
ずっと、側にいるものだと思っていた。
当たり前だった日々は本当はとても大事なものだったと。
彼のその姿を見て、思い知ることになる。
『初めまして、本日よりあなたのSSとなりました。よろしくお願い致します。名前は……そうですね、お好きなように呼んでください。』
ふわりと、風が頬を撫でる。
私の前に膝まずいた青年は優しく、穏やかな口調で言った。
『あの!私たち、今日が初めてですよね?』
『巡る、巡る。時は巡る、どんなに足掻いてももう戻れない。そうでしょう?』
私たちはいつの時代も、どんな場所にいても結局同じ道を辿ってしまう。
もし、そんな運命を繰り返してしまったなら。
私たちはどうすべきなのだろうか。
『ま、ママ………』
記憶に残っているのは、あなたの………
いや、あなたたちの温かなしあわせ。
桜がヒラヒラと鮮やかに舞い散る。
手のひらにふわりと落ちた一枚の薄紅色のもの。
それをぎゅっと握り締めて、勇気を出して歩き出した。
『会いたかった、どんな形でもいいから、ずっと、ずっとそれだけを願って!』
新たに芽吹く命と繰り返される運命。
これを一体誰が何の為に決めたのか。
『それでも、私は彼を信じる道を選びます。どんなことがあっても、過去になにがあろうが関係ないです。』
だって、約束しました。
どんなに時が過ぎても、またその温もりに手を重ねて、
一緒に、あの空の下を歩くって……………
『だから諦めません、過去も未来もいらない。今この瞬間を生きているんです!』
私が信じたもの、交わした約束。
この魂に永遠に刻んで………
繰り返される運命に終止符をーーーー
『また、あなたを愛しても良いですか?』
私たちは、冬の冷たく悲しい別れを知っている。
そして、春に訪れる出会い。
その記憶は、何度この命が繰り返されても刻まれている。
完.
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